私、BE:FIRSTのメンバーになりました

第35話　第1審査　順位発表 ページ35

.


　朝から緊張した顔で外へと向かう。今から結果発表で3人が落とされる。誰が落とされるか検討もつかないし、自分だったときは本当に嫌だ。



　日高「おはようございます！」


　「『おはようございます』」



　審査基準をもう一度説明された。



　日高「まず1つ目は、自分をリスペクトして同じように他社をリスペクトすること。

　2つ目は自分の100%も他人の100%も削らないようにクリエイションしていくということ、

　3つ目はチームでパフォーマンスがもっとよくなるかを考え続けたこと、が審査の基準となってます」


　日高さんは続けて、個人の順位を発表する前にチームの順位を発表していった。



　3位はBチームで、私たちCチームは第2位だった。


　1位との差は細やかなクオリティの差らしい。


　そしてついにここから個人の順位を発表していく。



　1位はラップとダンスがめちゃくちゃ凄かったソウタくん、第2位は私たちのチームリーダーショウタくん。



　呼ばれたとき自分じゃないのに何故か嬉しくなって、ショウタくんを見ると、ショウタくんも私達をハグして前へ出た。




　日高「第8位、AA」



　『はい』



　前より1個下がったな……頭を下げて前へ出る。



　日高「Aはチームの事をちゃんと見てて、その中でも自分の成長も出来てるところが見ていてありました。それにダンスも歌も初日より本当に上達してるしすごく良いと思います。


　また何故この順位なのだろう？と思ってるかもしれません。あなたは、本当にさっき言った審査基準全てにおいて出来ているし、失敗もなかった。けれどパフォーマンスを見てて1つの疑問が浮かびました。

　その事についてはまた改めて今度話そうと思いますが、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました」



　どういうこと？順位に疑問が生じたということ？



　『…ありがとうございます。えー…俺は何もかも初めての体験が多くて始まる前も始まってからも不安が多くて、

　それを少しずつ乗りきれたのはそれこそチームの皆のお陰でもあるし、皆のおかげで自分の長所、短所とか足りない部分とかが分かっていって、

　本当にたくさん学べてこれからも頑張ろうと思いました。ありがとうございました』



　頭を下げて7位のリュウヘイくんの横に立つ。



　今回名前を呼ばれず落とされてしまったのは、AチームのナオキくんとBチームのシュンスケくん、そしてタイキだった。



　

第36話　→←第34話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す