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ついその唇に吸い込まれそうになったときに聞こえてきた2人の声。そんな声にハッと現実に戻され、煩悩を振り払うかのように頭を左右に振る。
『はぁ…ほんまどうにかしとるわ俺…』
『何が?』
突然聞こえた声にまっしーが起きたのかと思い飛び上がりそうなほど驚いたが、俺の肩は重いまま。そっと前を見ると開けたドアに手をついたアサヒがいた。
『一応ドアノックしたけど…なんかビックリさせてもうた感じ?』
『えっと…』
人は驚きすぎると何も言葉が出ないというのはこういうことか。きっと呆けた顔でアサヒと目があったのだろう。何故だかアサヒは部屋の外を見て、少しため息をついたように見えた。
『…ジフニヒョンこっちで止めとくから…まぁ変なことはせんようにな』
『いや、するか!』
『シー』
変なことを言ったのはアサヒなのになぜか俺が怒られる始末。あいにくそんな大声にも少し唸ったものの起きる気配のないまっしー。そんなまっしーを眉を少し上げ見るアサヒ。
『まぁ頑張れ』
そう言ってアサヒはドアを静かに閉めていった。変なことって何だ、変なことって。そんなことしない…と思っていたが思いのほか自分のほおが熱かった。
『もしやバレている…?』
アサヒがもう気づいているのだ。もしかしてまっしーも…?と思ったが、すぐかぶりを振る。
まっしーは無垢で純粋でそして無防備で、あんなに愛情をジフニヒョンやジュンギュヒョンから注がられてもありがと〜で済ますまっしーだ。2人が気の毒になるような鈍感さも持っている。
『あんなに2人から言われてもなびかないのはもしかして好きな人がいるとか…?』
夜になると少しネガティブな気持ちも生まれてしまう。
この前だってまっしーのことを一日中デロデロに甘やかし世話を焼いていたジフニヒョンと、なかなか普段は宿舎から出てこないのにまっしーのためにご飯を食べるためだけに外に出てきたジュンギュヒョン。
そんな2人に対し、NOを突きつけジフニヒョンとジュンギュヒョンは結果2人でご飯を食べたんやったっけ?
『あの時はジョンウと俺とアサヒとヒョンソギヒョンと食べたんだった』
そういえばいつの日か言っていたまっしーの「ご飯は好きな人と一緒に食べたい」との言葉。それを聞いてから前まではまっしーとご飯を食べる人を気にしていたのだけれど、今考えてみるとまっしーのご飯を食べる人って決まってへん?
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sakura(プロフ) - 最高です、、読みながらニヤニヤが止まらなかったです、、! (2022年10月25日 19時) (レス) @page6 id: afebd1bb00 (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - 蓮井さんさん» わぁ、、!ありがとうございます、、!!最近、ハルト受けにハマってるんです、、、笑 特にマシホ、、笑 大人しく正座して待ってます!! (2022年10月7日 23時) (レス) id: afebd1bb00 (このIDを非表示/違反報告)
蓮井さん(プロフ) - sakuraさん» sakuraさま、マシホ×ハルト了解しました。ありがとうございます。次のお話で書こうと思います! (2022年10月7日 22時) (レス) id: 535e166fda (このIDを非表示/違反報告)
sakura(プロフ) - 蓮井さんさん» いえいえ、ずっと更新待ってたので嬉しくて、、笑、。リクエストなんですけど、、マシホ×ハルトってできるでしょうか??地雷だったらすみません、、(ó〜ò) (2022年10月5日 23時) (レス) id: afebd1bb00 (このIDを非表示/違反報告)
蓮井さん(プロフ) - sakuraさん» sakuraさま、感想ありがとうございます!胸に沁みます…リクエスト随時受け付けております! (2022年10月5日 22時) (レス) id: 535e166fda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮井さん | 作成日時:2020年10月11日 0時