couple box (ページ39)

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「それだけが分からへんねん」

トッポの手当てを終えた俺も話に加わる。
確かに、犯人も、アーセナルには言ってないけど場所の検討もついとる。ただ、目的だけが分からん。

「…SDカード…」

「え？」

「ヤスが言ってた。ジョニーと飲んでAと会ったって日、車の中で。
あの女が落としたもんがあるって。パソコンとかにいれるカードやけど、どーしたらいいかなぁ？って…」

「はぁ！？おま、なんでそんな大事なことっ！」

「だって！ヤスはその後記憶無くしちゃうし、もうあの女にちから残ってないの分かってたから、ヤスに変に思い出させたら、また体調悪なると思って…」

「でも、せめて俺かマックに言うべきやったやろ…」

「うん、ごめんなさい…」

「過ぎたこと言ってもしゃーないやろ。
とりあえず、原因はそれで仮定するとして、その中身次第で動き方変わってくるな…
トッポ、動けるか？」

「俺は、大丈夫。」

「よし、じゃあトッポとジャッキーとジョニーはヤスの家に言って、SDカード探して来てくれ
残りのヤツらは準備しとけ。中身が確認でき次第、突入するぞ」

「待てや。その間にアイツがなんかされたらどーすんねん。」

アーセナルが静かにキレとる。
マックの胸ぐらに掴みかかるも、マックが冷静な目で諭す。

「アーセナル、落ち着け、らしくもない。
ヤスは一般市民や。アイツらもそー簡単に手出しはできへん。
ゆーてもまぁ、グズグズはしてられへんけどな。3人は急いで家に行ってくれ。」

「分かった。トッポ、ジョニーいくで」

「…ジョニー、大丈夫？顔色が…」

「大丈夫や。大丈夫。」

「…ジョニー。
絶対、助けるから。」

「分かってる。いってきます」

俺達はスーツに身を包み、ヤスの家に向かった。

家の場所は知ってたけど、入ったことはない。
本人不在の家に入るのは申し訳ないけど、これも助けるためや、許せ。

さて、部屋に入ったはいいものの…
俺達3人の反応は

「「汚なっ！！！」」

「え、普通ちゃう？」

何故かトッポだけは平然としとるけど、正直どーやって生活してんのか疑う。
足の踏み場がないとはこのことやな。
この部屋からSDカードなんちゅうちっこいモン見つけるのは普通は至難の技やで…

せやけど、俺らは普通やないから。

「トッポ、機械動かして」

「うん…

ここ、この辺に反応ある」

「よし、探すぞ。」

「あった！これちゃう？」

「ジョニーでかした！
よし、中身確認するぞ！」