couple box (ページ33)

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だが、ジョニーはこう言った。
『振られてしまった』と。

おれは、ジョニーが何を思っているのか、分からなかった。
その話を問い詰めようとしたら、綺麗な女の人が近づいてきて、俺は店からでた。

さっきの人、めっちゃ綺麗やった。
やっぱりジョニーは女の人が好きなんやな。

さっきの人、ここら辺住んでたって言ってたし、もしかしてジョニー、あの人が俺やって勘違いしとる…？

だとしたら、おれはどうするべき？
そのまま、2人を祝福するべき？
それとも、さっき気づいたフリをして昔話をすればよかった？
いや、そもそも出会わなければ良かったのか…？

なんてことをグルグル考えていると、気づいたらまた店の前に戻ってきてしまった。

その時、店からジョニーと女の人が出てきたけど、なんか、様子が変…？
ジョニーがとても嫌そうやし、なにより周りにイカつい男の人が沢山いて、大っきい車に押し込まれたジョニー。

これは、多分、いや絶対アカンやつや。

俺はクラブまで全速力で走った。
ジョニーの身に危険が及んでいる。

…たぶんやけど、あそこのクラブにはなにかがある。
俺みたいな一般人とは違う、なにかがある。
でも、そんな事どーでもいい。
ジョニーを助けなければ。

クラブのドアを叩くと、ジャッキーが怒鳴りながら出てきてくれた。

俺は事の詳細を伝えた。

そしてみんなが起きてきてくれて、ジョニーを助けに行こうとした、その時。

店の電気が消えた。

「なんや！停電か！？」

ジャッキーが叫んだ後。

(ガタガタッ)
(ドンドンッ)
(パリーンッ)

と、騒がしい音が鳴った後、灯がついた。

「うぇ！？なにこれ？」

辺りには、黒い服を着たイカつい人達が地面に伏せていた。

「マック、こいつら通信機もってる。
あと、GPS」

「よし、トッポ。」

「うん。」

「さて、行くか。安田くんどーしよ」

なんかよく分からんけど…
「俺も連れてって下さい」

「はぁ！？なに言ってるんコイツ。」

「エース！
んー、でも確かに俺は反対。危ないで」

「いや、ここに置いとく方が危険やろ。

安田くん。覚悟はええか？
俺らが絶対守るから。」

「よろしくお願いします」

そのあと、俺たちは無事倉庫に着き、ジョニーの救出に成功した。

ふと、あの女の人が銃口をこちらに向けている事に気づいた。

…さっき、ジョニーは俺の身に危険が及ばないよう、逃がしてくれたんやな。

だったら、今度は俺がジョニーを助ける番や。

俺はジョニーを庇って撃たれた。