BAR Raisha <気象系> ２

30.運がないのかあるのか ページ10

いつの間にか私が突っ伏してる机の上に、オレンジ色の光が射し込んでいた。




あぁ、もう夕方…。




運が良いのか悪いのか、今日の仕事はこれにておしまい。


しかも今日に限って、なんにも押し付けられなかった。








いや、言いたかないケドさ。





今日は言いたいよ。





仕事くれや、馬鹿野郎っ!!





ってね。









なーんてことを考えながら｢ハハッ｣て薄ら笑いしてる私の肩を、不意に誰かが叩いた。





思わず顔をあげる、私。






｢ぁ…。｣




｢帰りの準備、しねぇの？｣






いよいよ、きたか。



ジェントル松本先輩っ!!






先輩の顔を見ると、なぜだかいてもたってもいられなくって、




｢あ、いや今から準備します｣と、取り合えずその場を離れようとした。





でも。
それは出来なくて、





｢じゃあ準備の前に……聞かせて？｣






そう、人目の少ない廊下に連れてかれた。

31.信じられない2つの事実→←29.考える人inトイレ

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す