BAR Raisha <気象系> ２

27.夢？現実？ ページ7

「せん…パイ？」


私、まだ夢見てるのかな？




おーい、私いい加減に起きろ〜!!

ほっぺたつねったら、

痛みで起きるかな？



あっ、でも夢なら起きたくないかも。

このまま、幸せな夢を見ていたい。



でも、仕事行かなきゃ行けないから、

やっぱり起きなきゃ!!




一人で、自問自答しながら

ほっぺたをおもいっきりつねってみた。





「痛い…。」



でも、景色変わんないし、

松本先輩目の前にいるし!?



痛みが足りなかったかな？



また私は
おもいっきりほっぺたをつねってみた。




「痛い…、けどやっぱりいる!?
何で!?」



「ぷははは、何やってんの？
ほんと、朝から面白すぎ!!!

玄関から出てくるなり、固まってるし
かと思えば、自分のほっぺたつねってるし。」




「いや、だってそれは先輩がいるから…。
どっ、どうしたんですか？」




先輩は、大爆笑だったけど、

私は、驚きを隠せないまま

なんとか口を開いて声を出した。




もう、目は飛び出しそうで

声の出しかたも、

呼吸の仕方も分からなくなりそうだった。






そんな私の気持ちを知ってか、知らずか

爽やかな笑いを浮かべながら、
先輩は、その顔に負けない

爽やかすぎる発言をした。



「いや、別に用は無いんだけと、
Aと一緒に会社に行きたくなった。

いきなり来て、迷惑だったか？」



「そんな、迷惑だなんてとんでもないです。
ただ、動揺しちゃって。

玄関開けたら、
先輩がいるなんて思わなかったから。」






もう、なんてジェントルマンなんだろう？






「んふふ、A朝から百面相だぞ。
ホント、面白いよなぁ。」




えっ、笑顔が眩しすぎる






会社に行ったら皆になんて言われるだろう…。




でも、今は先輩のことしか考えられない〜。








少女漫画の世界に来たみたい。





幸せすぎる!!!!

28.理想シュチュエーションとおっさん→←26.朝の華

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す