BAR Raisha <気象系> ２

24.ルーちゃんの悩み相談所 ページ4

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｢だーっ、もう｣



ひっろい部屋のでっかいベッドで、やり場のないこの気持ちをくまのぬいぐるみにぶつける、23歳。




｢どうしていいかわかんないのよ。
ルーちゃん、助けてよ。｣





いや、ぬいぐるみが喋るはずないが。




でも、
松本先輩にさんざんおかしなこと言って、
笑われて、
さらに恋愛なんてしたことない私にとって、

味方はルーちゃんだけなのだ。






｢…先輩、終始笑ってたんですケド｣





そりゃ、女の子だもん。



好きな人に送ってもらうなんて、
王道じゃん？
ロマンチックじゃん？
憧れじゃん？





全く、そんなムードなかったけどな!!



爆笑だよ、爆笑。



後半なんて私も笑ってたし、
少女漫画の｢しょ｣の字もなかったわよ!!




私の思い描いてたのと、全然違かった。





｢なんかさぁ、もっと…こう…。
お互い目を合わせれないみたいなさぁ
そういうもんじゃないの？｣





｢…。｣




当然、
ルーちゃんは無言。



いや、喋ったら怖いし(笑)






それでも、やっぱり味方はルーちゃんだけだから、喋りかけてる。





｢私、ほんとに少女漫画しか知らないのよ。
友達もお見合いばっかりじゃん？

なに？現実ってこんなもんなの？｣





現実って…こんなトキメかないの？


みんなは、トキメかない恋をしてるの？




それで…楽しいの…？






そんなこと考えてたらまぶたが重たくなってきてしまった。




いかん。

今になって、バーのお酒がまわってきたんだ。





｢どう…したらいいの…よ｣





当然、
ルーちゃんは、ぬいぐるみだから応えないけどね。





そう呟いて、夢の中にぶっとんだ私。





｢興味ないから応えないんだっつーの｣って、ルーちゃんが思いっきりツッコンでる夢を見た。

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