40.二度と ページ20
「こんばんはーっ!」
人生で一番ってぐらい、元気に挨拶をした。
すると、いつもの4人の視線がすぐ私の隣の人にうつる。
「紹介しまーす!
私の彼氏の松本先輩でーす!」
「はじめまして」
会釈する松本先輩。
さあ、見よ!
我が彼氏を!
すると、大野さんと動物さんは、
彼を微笑み入れてくれた。
「噂通り、スタイリッシュだねぇ」
「いい体してんなぁ」
「は、はぁ(笑)」
二人の酔っ払いじいさんみたいな発言には、
さすがに苦笑いだったけど、
松本先輩も打ち解け始めたようだった。
が。
さっきから、変な空気を出してるヤツがいんのよ。
ねえ、わんこ。
しばらくは我慢して気にしないようにしてたけど、お酒も入ってそれを制御できなくなった。
「ねえ。さっきからなんなのよ。あんた。
松本先輩に挨拶ぐらいしてくださいよ」
「挨拶?」
「仮にも客でしょう?
いくらおっさんに彼氏ができたからって構えすぎなのよ。彼はりっぱな男よ!」
私が少し声を荒げると、
わんこはため息をついて松本先輩に近づいた。
「ハジメマシテ。
このバーのイケメンバーテンダー、二宮です。」
「はじめまして・・・はは(笑)」
おーいおいおい。
わんこ。
自己紹介にいらない四文字がついとるぞ。
そのつっこみを酒と一緒に流しこんで、2人の様子を見てた。
「噂に聞いた通り、凛々しい顔立ちですね。
とくに眉毛が。
あれでしょ?眉毛なくしたら「あんた誰?」って言われるパターンですよね?
眉毛イコールあなた、みたいな?」
「いや、それを言われたことはありませんが」
「だいたい、趣味おかしくありません?
こいつのこと好きになります?普通。
性格最悪ですよ?ドア蹴るし、いびきすごいし。」
「可愛いと思いますけどね、そういうとこ。」
ちょ。
さっきからなんなの、わんこ。
明らかに喧嘩腰・・・。
「あれか!わかった!
隣にブサイク連れてれば自分が引き立つし・・・性格よく見えますもんね」
これにはさすがにキレた、私。
「さっきからなんなの!
松本先輩の何が気にいらないの!?
ほんっと、腹立つ!
もう、二度とここには来ないから!」
松本先輩の腕を引いて、お金をおいて、
すぐ外に出た。
扉が閉まる前。
「勝手にしろ」
って、いつもより低い声が聞こえた。
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革ベルト
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るりりん(プロフ) - 続きが楽しみっ! (2014年3月21日 11時) (レス) id: 5da42b4318 (このIDを非表示/違反報告)
シャクライ(プロフ) - nonoさん» わかりました! (2014年1月14日 3時) (携帯から) (レス) id: 42f9644859 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - 長い間、大切な読者様方をお待ちさせてしまい大変申し訳ございません。 (2014年1月14日 0時) (レス) id: 58a993ffe9 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - ご連絡。長い間、この次のパートをパスワードかけてて申し訳ございません。あそこは、まだ、下書きしかしていません。かと言って、受験生ですのでなかなか手をつけられません。落ち着きしだいすぐに取りかかるのでお待ちいただけたら嬉しいです。 (2014年1月14日 0時) (レス) id: 58a993ffe9 (このIDを非表示/違反報告)
シャクライ(プロフ) - 凄い面白いです♪続きを読みたいんですがBAR Raisha3の小説がパスワード設定されてて見れません (2014年1月8日 2時) (携帯から) (レス) id: 42f9644859 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クラスメイト x他2人 | 作成日時:2013年7月29日 13時