BAR Raisha <気象系> ２

32.乙女に彼氏ができたのよ ページ12

「てわけで、彼氏できたのぉ〜」




「ほら〜、やっぱり俺の読み通りじゃん！」



「そうだね。
俺と相葉ちゃんの読み通り！」




今日あったことを2人に話すと、
同じテンションで盛り上がってくれた。



やっぱり持つべきものは友だよ。





あのあと、松本先輩に一緒に帰ろうと言われたけど・・・。


ちょっと恥ずかしいし、
同僚の目が痛いし、
何より、この人たちに伝えたかった。



てか、わんこに伝えたかった。



「ジジイに彼氏なんてできませんよねぇ〜？
私はぷりてぃな乙女なんですよぉ？」



って反論しようって思って。




でも、今日お酒を作ってるのは、
齋藤店長だった。


最初なで肩が作ったけど、
死ぬほどまじぃもんだから齋藤店長を呼んでもらった。



わんこは・・・出てこない。





「なで肩く〜ん」


「なに？」



彼はなで肩を否定するのが、めんどくさくなったようだ。



「わんこはぁ〜？」



「ニノ？
ニノね、さっきまでいたんだけど。

急に頭抑えて、腹痛いって言って二階に行っちゃった。」




頭抑えて・・・腹痛いのか・・・
そっか・・・
大丈夫かな？







「って、仮病じゃないか〜い！」






結局、最後までわんこはいなかった。



近いうちに、先輩連れてきて自慢してやろ。

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