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31.信じられない2つの事実 ページ11

「えっと・・・、なにがですか?」




先輩が何のことを言っているのかなんて、

もちろん分かっていたけれど、どうしたらいいのか分からなくて

とりあえずとぼけたふりをしてみた。



でも、そんなことでこの状態から逃げられるはずも無くて・・・。

これが、嘘だってことぐらい誰にでも分かる。




「分かってるでしょ、何のことなのかってことぐらい・・・。
 
 でも、もう一度ちゃんと言わせて。」


「えっ?」




少しの沈黙が流れた。

間を開けてから、松本先輩が真剣な顔をして、私の瞳を真っ直ぐに見た。




そして・・・、




「俺は、Aのことが好きだ。
俺と・・・、結婚を前提に付き合って欲しい。
お前を必ず・・・幸せにしてみせるから。」




先輩から2度目の衝撃の告白を聞いた。

今もまだ・・・、信じられない。


先輩が私のことを好きで、結婚を前提に付き合うなんて・・・。





でも、もうひとつ私の前に信じられない事実が起きていた。

違う、信じたくない事実だった。





先輩が2度目の告白をしているとき、

私のお父さんが来ていた。


お父さんにこの告白を聞かれてしまったんだ・・・。




どうして、お父さんがここに?







私はいろんなことが一度に起き過ぎて、頭が真っ白になっていた。


先輩は、お父さんに気づいていない様子だった。








私はもう、何かを考えることも、言うことも出来なくなっていた。





そんな私にさらに追い討ちをかけたのは・・・、先輩だった。




「ちゃんと、答えて欲しい。
どんな答えでも俺は受け止めるから・・・。
 
もう一度言う・・・。

俺は、お前が好きだ。」





私が答えることでしか、この場を落ち着ける方法は無かった。




そして・・・、この状況での私の選択肢は一つしか残っていなかった。








「こんな・・・、こんな私でも良ければ・・・、お願いします。」






YES.




この状態で・・・、

お父さんがいるこの場での選択肢は・・・、



このたった一つしか無かった。




でも、これで良かったんだと思う。






先輩は、私がずっと好きだった人・・・。

私の味方をしてくれる唯一の人だから・・・。

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るりりん(プロフ) - 続きが楽しみっ! (2014年3月21日 11時) (レス) id: 5da42b4318 (このIDを非表示/違反報告)
シャクライ(プロフ) - nonoさん» わかりました! (2014年1月14日 3時) (携帯から) (レス) id: 42f9644859 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - 長い間、大切な読者様方をお待ちさせてしまい大変申し訳ございません。 (2014年1月14日 0時) (レス) id: 58a993ffe9 (このIDを非表示/違反報告)
nono(プロフ) - ご連絡。長い間、この次のパートをパスワードかけてて申し訳ございません。あそこは、まだ、下書きしかしていません。かと言って、受験生ですのでなかなか手をつけられません。落ち着きしだいすぐに取りかかるのでお待ちいただけたら嬉しいです。 (2014年1月14日 0時) (レス) id: 58a993ffe9 (このIDを非表示/違反報告)
シャクライ(プロフ) - 凄い面白いです♪続きを読みたいんですがBAR Raisha3の小説がパスワード設定されてて見れません (2014年1月8日 2時) (携帯から) (レス) id: 42f9644859 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クラスメイト x他2人 | 作成日時:2013年7月29日 13時

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