悪夢の終わり ページ8
va「ｯ、貴様ら…我々国の人間か……」
ci「そうやけど？」
va「ﾁｯ…小癪な………！！
まぁいい、今だ！母親を殺せ！！！」
『っ！！？』
その言葉にお母さんの方を見る。
しかし、そこにお母さんの姿は無かった。
zm「ふーん残念だったなぁ！Aの母親はこちらがとっくに保護していると言っていくぅ…」
ci「待機してた兵士もついでに倒してるとも言っていくぅ〜♪」
作戦には無かったことだ、私も真意を確かめるべくチーノを見やる。
ci「トラゾーさんがしんぺいさんのところに連れてってくれてる。
やから安心して、この戦争を終わらせよう。」
トラゾーさんが…
あぁ、ほんとに、なんて心強い。
ci「A、こいつらは俺らに任せて、行ってこい。」
『…うん』
また剣を強く握りしめ、私はヴァルテンに向かった。
va「クｯ…ソがァァァァァ！！！！！！！」
怒り任せの斬撃を避け、剣を振りかざす。
激しく剣のぶつかる音が響く。
va「捻り潰してやるｯｯ！！！！」
狂ったかのような怒号と繰り返し休みなく降り注がれる剣。
ヴァルテンは今感情に呑まれ、無茶苦茶な攻撃ばかりを繰り出している。
こういうタイプには必ず隙ができる。
va「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇぇぇ！！！！！」
『っ、！』
私はヴァルテンより体力も筋力も劣っている、戦い方だって違う。
そしてこれは真正面からの攻撃、ヴァルテンが有利なのは誰から見ても明白。
でも、こんな場面、もう何度も経験済みだ。
私一人で数人の敵を相手に戦ったことだってある。
ヴァルテンのような自分より体格も何もかも大きな相手と戦ったこともある。
そんな中で今日まで生き延びてこれたのは、仕事人は頭脳で戦うからだ。
どんな相手だろうと警戒し、勝利への道筋を考え続ける。
自分を信じて、生きることを諦めない。
私の戦ってきた人は必ずと言っていいほど、みんな私を見くびっていた。
自分より体格の小さい女ごとき、自分達の敵ではない。と。
目の前のヴァルテンだって同じだ。
いつだって私は不利だった。
そして、いつも相手は私を見下していた。
私がここに生きているのは、その戦いに勝ち続けて来たからだ。
私はここで証明する。
強さとは、力とは、お金でも体格の良さでもない。
男だろうと女だろうと関係ない。
必ず勝てると信じて諦めないことこそが、強さと力の象徴であることを。
『私は…！！アンタよりも強い！！！！』
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イデア(プロフ) - ひなさん» ひなさんコメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです…！こちらこそご愛読ありがとうございます！！ (2021年7月13日 20時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - は、初コメ失礼しますっ！いつも読ませて頂いております…！最近知ったばっかの新規でして…本当にいつも素敵な作品をありがとうございますっ…！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2021年3月31日 20時
