終止符を打つ ページ7
me side
『…ｯはぁ！！』
また一人、命を狩りとる。
それでも、攻撃は休む間もなく降り注がれる。
最初20人だった近衛騎士もなんとか半分倒すことができた。が、やはり一人一人が強く、攻撃全てが重い。
もともと戦闘は苦手な部類。体力も筋力も、男性と比べたら負けてしまう。
それでも私はヴァルテンをこの手で殺さなきゃいけない。
今が正念場だ。今日のために生きてきた。この悪夢を終わらせるために。
ひたすら避けて、躱し続けて、生まれた隙に切り込む。
自分は隙を作らないように、全てを警戒してひたすら戦うのは、精神的にも体力的にもかなり消耗する。
こういうとき、拳銃か何か中距離以上の武器があれば楽に終わらせられるのに…
なんとか本命であるヴァルテンとの戦いまで持ちこたえなければ
va「そろそろ降参したらどうだ！？w
貴様はここまでよくやったよ…まさか俺の近衛騎士を10人も倒すなど思わなかった
だがどうだ？もうお前も限界だろう、なァ？今謝れば許してやるぞ」
『ｯ余計なお世話だ…！！』
va「ｯ愚かな…、お前は今も昔も同じだと言うのがまだわからないか！！
お前ごときの小娘に、手が届くような俺ではないのだ！！！
命が惜しければ謝れ！そして俺に忠誠を誓うんだ！！
床に額を擦り付けて泣き喚け！！！あの日のように！！！」
『断る！命なんて惜しくない、私の望みはアンタの敗北それだけだ！！』
また1人近衛騎士を殺した。
va「ｯｯｯ…！！もういい、容赦は無しだ…！
殺せ！嬲り殺せ！！！！」
『っ、！？』
ヴァルテンがそう言った瞬間、残りの騎士が一斉に私に飛びかかった。
しまった、この人数からの一斉攻撃は避けられない…！
咄嗟に身をかがめ、頭上に剣をかがげる。
この剣で防ぐことのできるダメージはたかが知れてるが、私はここで死ぬ訳にはいかない。
襲い来るであろう痛みに備え、ぎゅっと目を瞑った。
剣が肉を刺す音がして、野太い呻き声が響いた。
『…ぇ、？』
そっと顔を上げると、ゾムさんが騎士の剣をナイフで受け止め、チーノが1人の騎士の首を掻っ切っていた。
ci「遅なってごめん、」
『…いや、助かった。ありがと』
チーノの手を取り立ち上がる。
ゾムさんとチーノが蹴り飛ばしたのか、数人の騎士は体勢を崩し急な援軍に動揺している。
そしてそれは、ヴァルテンも同じ。
エンドロールはこれからだ。
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イデア(プロフ) - ひなさん» ひなさんコメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです…！こちらこそご愛読ありがとうございます！！ (2021年7月13日 20時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - は、初コメ失礼しますっ！いつも読ませて頂いております…！最近知ったばっかの新規でして…本当にいつも素敵な作品をありがとうございますっ…！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2021年3月31日 20時
