答え ページ41
me side
チーノと軽くお茶をしていると、すぐに夕食の時間はやってきた。
今日はなんだか会話がぎこちない気がしたけど、まぁ、気の所為だろう。
食堂に入り、席に着く。
手を合わせて、料理に手をつけた。
ut「…おい、チーノ？どうしたお前。ぼーっとしてんぞ。」
syp「なんかあったん？」
ci「え、あ、いや。なんでもない。」
『…大丈夫？』
ci「ぉ、おう、」
たくさん歩いて疲れたのかな。
それに今日出したのはハーブティーだ。眠くなっているのかもしれない。
私はチーノの様子をあまり気にとめず、夕食に勤しんだ。
ci「……、」
＿＿…翌日。
いつも通り起きて、昨日出来なかった分の書類を終わらせた。
今日はちゃんと集中して仕事が出来た。
これも、はっきり自分でチーノへの想いを自覚できたからだろうか。
今日は、またお母さんに会いに行く。
どうやらもう大分回復したとのことで、城下で一人暮らしをしてみようと言うのだ。
娘としてはすごく心配だけど、これからはお母さんの好きなように生きて欲しい。
それに、きっとこの国なら安全だと思う。
ていうか、私も一応この国守ってるし。
あと、グルさんの計らいで、使用人を1人付けてくれるらしい。
住む場所も城下だし、いつだって会いに行ける。
引越しはまだ先だけど、会いやすい時に会っておきたい。
『お母さん。』
「A。いらっしゃい。今お茶入れるわね」
椅子に座って、お茶を待つ。
「そうえば、チーノさんとはどうなの？」
『どうって？いつも通りだけど』
「あら、付き合ったりしてないの？」
『付き合う…？』
「だって好きなんでしょう？恋人になりたいとか、思わないの？」
『…どうなんだろ』
お母さんのいれてくれた紅茶に口をつける。
「…、Aは、例えばチーノさんが誰か女の人と2人で出かけたりするの、嫌じゃないの？」
その言葉に、昨日のことが頭に浮かぶ。
『…嫌、かもしれない。』
「きっとそれが答えよ。お母さんそうだったもの。」
『そうなの？』
「ええ。まだお父さんと出会って間もない時だったわ…、ある日女性がお父さんと楽しく話してて、あそこにいるのが私だったらって思ったの。
それで、私から声をかけて仲良くなって…、恋に落ちていったのよ」
ちょっと恥ずかしいわ、なんて笑いながらお母さんはそう言った。
そしてどんどん話題は変わっていき、いつのまにか夕食まであと2時間というところだった。
また来る約束をして、私は自室に戻った。
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イデア(プロフ) - ひなさん» ひなさんコメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです…！こちらこそご愛読ありがとうございます！！ (2021年7月13日 20時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - は、初コメ失礼しますっ！いつも読ませて頂いております…！最近知ったばっかの新規でして…本当にいつも素敵な作品をありがとうございますっ…！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2021年3月31日 20時
