決戦 ページ5
va「…お前がやったのか」
兵士からの連絡を受け、声色が一気に変わる。
『さぁ？私に国籍はないし。』
va「ふざけた口を聞くな！！！！お前ごとき俺が捻り潰してやるｯｯｯ！！
今すぐ俺の近衛騎士団を呼んでこい！それ以外の戦力は全て戦争に費やせ！！」
兵士「はっ！」
『小娘一人目の前にして援軍？何がお前ごとき俺が捻り潰してやる、だよ。
結局アンタは何もできない虫けらじゃないか』
va「うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい！！！
負け犬の遠吠えなど聞き飽きた！お前は必ずもう一度俺に懇願する！助けてくれと！！額を床に擦り付けて泣き喚くんだ！！」
狂ったかのような怒号が鳴り響く。
『聞こえなかったの、私はもう13年前とは違う…！
戦いの経験だって今はアンタと同等。アンタが殺せれば私は死んだって構わない！！』
そう、もう一度ヴァルテンに向かって剣を振るった。
が、またしてもそれは剣で受け止められてしまう。
近衛騎士の剣によって。
『…っ』
すぐに距離を取る。
思ったよりもずっと早く騎士団が来た。
体格のゴツイ男が20人、少数精鋭か。
ゾムさんとチーノの到着は少なくともあと30分から1時間ほどかかる。
va「くふっw残念だったなァ…、A。お前はもう終わりだ…！
容赦はしなくていい。腕や足の1本無くなって構わん、やれ。」
そう言ってヴァルテンは台座にまた座った。
その道を阻むように近衛騎士が立ちはだかる。
『私が半端な気持ちでここにいると思わないでもらいたい。
これくらいすぐに終わらせてアンタの息の根止めてやる』
しんぺいさんはまた、怒るだろうか。
それでもいい。謝ればきっと許してくれる。
ここで引くわけにはいかないんだ。
私がヴァルテンを殺さずして、どうしてこの悪夢に終止符が打てよう。
私がここで戦わずして、戦場で戦う彼らにどうして報いることができようか。
私は彼らに守られる人間ではなく、彼らと共に戦う人間でありたい。
大切なものを守るために戦う彼らと同じように、私も守る者でありたい。
私達は知っている。
どんなに平凡で、小さなことでも、かけがえのないもの。
それが“幸せ”であることを。
『必ず取り戻してみせる、』
アンタに奪われた全てを、
この先に待つ幸せのために。
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イデア(プロフ) - ひなさん» ひなさんコメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです…！こちらこそご愛読ありがとうございます！！ (2021年7月13日 20時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - は、初コメ失礼しますっ！いつも読ませて頂いております…！最近知ったばっかの新規でして…本当にいつも素敵な作品をありがとうございますっ…！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2021年3月31日 20時
