勘違い ページ40
ci side
俺は今、Aの部屋にいて、椅子に座っている。
そしてAは、簡易キッチンに立ってお茶を作っているらしい。
なぜこんなことになったのかは俺が1番わかってない。
な、なんかめっちゃ綺麗やな…大先生の部屋とは大違いや…(((
相変わらず娯楽品はないみたいやけど…
あ、ハーバリウム。窓辺に飾ってあるのか。
『…なに？どうかした？』
ci「え。あ、いや。」
『はい、紅茶。今日はなに話してくれるの？』
俺の対面に座り、Aはそう言ってティーカップに口をつけた。
…やっべぇ、話す内容なんて考えてねぇよぉ…(((
いつも通り他愛もない話っつってもこの状況でそんないつも通りとかできひんわ…！！
ちょ、や、と、とりあえずなんか…
ci「そ、そういや、Aが城下で買い物なんて珍しいやん。何買ったん？」
そう話しかけた瞬間、少しだけAの表情が曇った。
…ｯｽｰｰ…話題の選択ミスっt
『…仕事に集中できなくて。コーヒーを飲もうとしたら切らしてたから、買いに行ったの。
気分転換も兼ねて…、たまにはいいかなって。
…チーノは？なにしてたの。』
やらかしたと思ったが、話題は続いていた。
ci「あぁ、俺？俺は今日非番で暇やったから散歩しててん。
ほいたら土地勘の無い女が話しかけてきたから道案内してた。
てかまじあんとき待ってくれても良かったのに〜、ほんまにすぐ終わるとこやってんで？
飯じゃなくてもいろいろええ場所教えたったやん。」
せっかくおったんやから、2人でちょっと見て回りたかった。なんてそこまでは言えへんけど()
ふと返事が遅く感じて、Aの方を見ると、Aは紅茶に視線を向けていて、表情はあまり読みとれなかった。
声をかけようとした瞬間、Aは大きなため息をついて、顔を覆った。
ci「え、どしたん、A…？」
俺は立ち上がり、表情を伺おうとAに手を伸ばした。
『…良かった、勘違いで』
ci「えっ…？」
小さな声は確かに届いた。
勘違い…？え、何を？？
『…てっきり、恋仲なのかと思った。』
顔を覆っていた手で今度は口元を覆い、Aはそう言った。
一瞬思考が止まる。
な、なんで、勘違い…？いや、そこじゃなくて！
なんで、Aはそんなに安心してんねや…？
城下で会った時のことが頭に浮かぶ。
女がAに話しかけた瞬間、たしかに少しAは動揺していた。
そして、逃げるように去って……
いや、え…？
これって……ヤキモチ…？？
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イデア(プロフ) - ひなさん» ひなさんコメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです…！こちらこそご愛読ありがとうございます！！ (2021年7月13日 20時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - は、初コメ失礼しますっ！いつも読ませて頂いております…！最近知ったばっかの新規でして…本当にいつも素敵な作品をありがとうございますっ…！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2021年3月31日 20時
