自由時間 ページ35
ci side
gr「オスマン先生、ここはひとまずスイーツ巡りと行きませんか」
os「グルッペン先生…やはり君もそう思うかね」
gr.os「「じゃ、13時40分にホテルの前で！！」」
王族への謁見が終わり、城を出た途端、グルッペンとオスマンさんはそう言って二人楽しそうに城下の人混みに溶けて行った。
残されたのは、大先生と俺とA。
ut「えー、僕どうしよっかなぁ…今10時半やろ？いうて3時間ちょいかぁ…」
ci「Aはどうすんの？」
『私は…ちょっと買い物してくる。』
そう言ってポケットの中身を確認し、Aは人混みに向かって足を踏み出した。
ut「え、一人で行くん？」
『？はい。何か問題でも？』
ci「いや…気をつけて行ってこいよ」
『チーノと大先生も、ちゃんと時間通りに帰ってきてくださいね。』
するとAもスタスタと城下に溶けて行った。
ci「…どうします？」
ut「とりあえず適当に歩いてみるか」
ci「お。タバコですか？俺にも1本ください」
ut「しゃあねぇなぁ〜」
銘柄が同じだとこういうとき有難い。
俺と大先生はタバコを吹かしながら城下の人混みに足を踏み入れた。
当たり前だが、我々国とは雰囲気が違う。
見たことも無い料理と、工芸品の数々。国民の服装もうちの国民とは微妙に違う。
一方で、割と国の距離が近いからか似ているところもあり、歩くだけでも新鮮な気分になれる。
大先生と他愛もない話をしながらぶらぶら歩いて、小腹が空いたら近くにある料理を食べてみて、感想を言い合って。
気づけばもう13時になっていた。
ut「そろそろ戻るかァ〜…、まぁまぁ歩いたし、ホテルから結構離れたやろ。」
ci「せやね〜。一応地図確認しときます？」
ホテルにあった観光客向けの地図を開いて現在地を把握し、俺達はホテルへの帰路を辿っていた。
しばらく歩いたところで、大先生が立ち止まる。
ut「あれAちゃんじゃね？」
ci「え？…あぁ、ほんまや。」
目線の先には、何やら大きな荷物を抱えたAが歩いている後ろ姿があった。
急ぎ足で近づき、声をかける。
『あ、大先生とチーノ。お疲れ様です。』
ut「えらい大荷物やけど…どしたん？」
『あぁ、これは…』
ci「とりあえず半分持つわ。人多いし時間もないから歩きながら話そうぜ」
ut「じゃあもう半分は僕が。」
『あ、ありがとうございます、』
俺と大先生でAの荷物を持ち、3人でホテルへ向かった。
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イデア(プロフ) - ひなさん» ひなさんコメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです…！こちらこそご愛読ありがとうございます！！ (2021年7月13日 20時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - は、初コメ失礼しますっ！いつも読ませて頂いております…！最近知ったばっかの新規でして…本当にいつも素敵な作品をありがとうございますっ…！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2021年3月31日 20時
