ドレス ページ29
me side
先日の話の末、私はどうやら舞踏会(？)に参加することになったらしい。
グルさんが招待状が来ていたことを忘れていたせいで、舞踏会までの残り期間はわずかのようだった。
まぁ、お忙しい方だしね。
それはさておき、私はその舞踏会に関することでオスマンさんに呼び出されていた。
オスマンさんの部下の人に通された部屋は、外交室。
来客用ということもあり、かなり広く感じる。
出されたアイスティーに口をつけ、オスマンさんを待っていた。
『ん？』
しばらくして、廊下からなにやら騒がしい物音が聞こえてきた。
またシャオさんとかゾムさんあたりが走り回ってるのかな。なんて思いながらまたティーカップに口をつけた時。
勢いよく扉が開かれた。
『んぐっ…』
os「Aちゃんお待たせ！！」
額に汗を滲ませながら、使用人たちに大荷物を運び込ませるオスマンさん。
『え、な、なんですか…？』
os「いやぁ…大変だっためぅ……」
オスマンさんが私の対面にあるソファーに座り込むと、使用人の方が荷物の中身を公開した。
目の前に広がったのは、色とりどりのドレス。
クリームのようになめらかなシルクや、羽のように軽やかなレース、
光を反射してキラキラと輝く飾りや、雲のようにふんわりとしたスカート。
どれも見たことの無いくらい綺麗で鮮やかだった。
『これ…どうしたんですか…？』
os「舞踏会なんやから、ドレス選ばんとね！」
一息ついたオスマンさんが立ち上がる。
os「女性の幹部と舞踏会に行くのは初めてやからね〜！ドレス選びとか１回やってみたかってん！」
『なるほど…？』
os「まずは色から選ぼか！Aちゃんは何色が好きなん？」
『…すいません、思いつかないです…』
os「そっかぁ〜、Aちゃんは何色でも似合うからなぁ、悩ましいめぅ…」
大量のドレスの前で唸り声を上げるオスマンさんに申し訳なさを感じながら、なんとなく装飾品に目を向けていた。
『あ、』
ふと目に止まったのは、小さな花を散りばめたような大きな髪飾り。
バレッタ…？かな…
『…かわいい』
os「ん！！なになに〜？お。ええやん！花が好きなん？」
『え、あ、はい…』
os「なんやぁ！ならはよ言ってやぁ！」
そう言ってオスマンさんはものすごいスピードでいくつかのドレスや靴などを手に取った。
os「じゃ、これから順番に試着していこか！」
使用人「「A様、失礼いたします」」
『えっ？ちょ…！？』
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イデア(プロフ) - ひなさん» ひなさんコメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです…！こちらこそご愛読ありがとうございます！！ (2021年7月13日 20時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - は、初コメ失礼しますっ！いつも読ませて頂いております…！最近知ったばっかの新規でして…本当にいつも素敵な作品をありがとうございますっ…！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2021年3月31日 20時
