母親 ページ20
ci side
戦争が終わって数ヶ月。
すっかり気温も暖かくなり、鳥の鳴き声が春を告げる。
あれからAはみるみる解けて、柔らかい表情をよく見せてくれるようになった。
それはAが我々国の軍人として、仲間として、日々を過ごしていることの証明に思えた。
そしてもう1つ、Aの母親が順調に回復していることも示唆していた。
ci「失礼します、お加減いかがですか？」
「チーノさん。おかげさまでもうすっかり元気ですよ。」
こうやってしんぺいさんの手伝いの一環で様子を見に来る度、顔色が良くなっていくのがわかる。
ci「今日のリハビリはどうでしたか？」
「もう大分歩けるようになりました。本当にここは豊かな場所ですね」
ci「まだ軍の敷地内しか散歩されたことなかったんでしたっけ。」
「ええ。」
ci「この調子ならもう少し遠くへ行ってみても良いんちゃいます？うちの城下町は結構栄えてておいしいもんもぎょーさんありますよ。」
なんて話しながら問診票の記入を進める。
「あの…」
ci「はい？」
ふと、Aの母さんが声をかけてきた。
「チーノさんは、Aととても仲が良いと聞いたのですが…」
ci「え、だ、誰にですか？」
「この前しんぺい神さんが…」
あんのホ○神…ふざけんなよ…！！
「…もしかして、違いました？」
ci「え、いやいや！めっちゃ仲がよろしいですよ！！？
トラゾーさんには劣りますけど、仕事人の時からの仲なんで！」
「そうですか、」
ci「どうかしたんですか？」
「…私の懺悔を、聞いて貰えますか…？」
どこか悲しげに微笑んで、Aの母さんはそう言った。
ci「懺悔…ですか？」
俺は話を聞く了承の意味も込めて、近くの椅子に腰掛けた。
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イデア(プロフ) - ひなさん» ひなさんコメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです…！こちらこそご愛読ありがとうございます！！ (2021年7月13日 20時) (
レス) id: 8186d383a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - は、初コメ失礼しますっ！いつも読ませて頂いております…！最近知ったばっかの新規でして…本当にいつも素敵な作品をありがとうございますっ…！ (2021年7月12日 1時) (レス) id: 2474e749f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イデア | 作成日時：2021年3月31日 20時
