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まだ4月とはいえ風が冷たくて顔を顰める。

そういえば伍代くんと出会ったのも今くらいの時期だったなって思い出してると、だんだん見覚えのある景色になってきた。









「おお、早い」

「お前もう絶対知らない場所1人で行くなよ」

「ええ、何で」

「迎え行くの俺になるんだから」

「…分かんないじゃんか」









ぎゅっと腰にしがみついて少し拗ねてみる。

けどバイクを運転している伍代くんはお構いなしでグングンスピードを上げていった。










「ほら、着いたぞ」

「本当にありがとうございました」

「おう」

「ヘルメットも、嬉しかった」









バイクから降りてぺこりと頭を下げると、さりげなくヘルメットを回収された。










「…へへ、」

「ん?」

「市松って怖いし、普通の高校じゃないなって思うけど、伍代くんとこんな風に毎日過ごせるなら、悪くないなって」

「…別に違う高校でも過ごせただろ」

「でもさ、教室の中で伍代くんと目が合うと幸せだなあって思えるんだよね」












あわよくばもっと高校生らしいことしたいけど、と言うと伍代くんはすればいいじゃん、とあっさり言った。










「何したいの?」

「え〜…何だろ、バスケしてるとこ見たい!」

「ふっ、何でバスケ?」

「なんか青春っぽい!あとは、一緒に勉強したり…花火とかもしたいなあ。あと一緒に歩いて登下校でしょ、放課後に買い食い!それから…」

「あーもう分かった分かった!何でも付き合ってやるから」

「へへ、妄想だけなら無限に出来るね」

「想像力豊かだな」

「素材がいいですもの」














うん、イケメンは世界を救うね!

もう割と暗くなってきちゃったし、ごだいくんはバイクで帰らなきゃなので、あんまり遅くなっても申し訳ないからとっとと帰ることにした。











「じゃあ、また明日ね!」

「ああ、じゃあな」










扉が閉まるギリギリまで見守ってくれる優しさ。

また明日が当たり前って、幸せだな。










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はるちよ - めちゃくちゃ面白いので、続き書いてください!!待ってます!! (11月16日 16時) (レス) @page14 id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆっくりでもいいので続き楽しみにしてます! (2023年4月15日 14時) (レス) @page14 id: bffc973e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まれぴゅま | 作成日時:2023年1月14日 16時

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