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「へえ、難波くんの家ってそんなにすごい一家なんだね」

「おお、まあそんなんだから俺が白百合行ってることは内緒なんだけどよ」

「すごいなあ、そこまでしてやりたいことがあるって素敵だね」









難波くんとしばらく話していたら、彼が白百合に通ってる経緯や、元ヤンキーであることは同級生は知らないこと、家族は市松に通っていると思っていることなどを教えてくれた。

ヤンキーから普通の学校の美術部って、私とは逆パターンだな。

まあ私は明確な目標とかはないんだけど。











「雪村さんは」

「あ、Aでいいよ」

「じゃあ、Aはさ、何で市松なんか通ってんだよ。喧嘩するような柄じゃねえだろ」

「へへ、恥ずかしいんだけどさ、伍代くん追っかけて市松入ったんだよね」

「へ〜!それはまあ、伍代が好きだからってこと?」

「いやいや!そんな!ただ、昔助けてもらって、そっから私の憧れっていうか、ヒーローなんだよね」











小学校から私立の女子校に通っていた私からしたら、伍代くんとの出会いは人生の中で革命的だった。

市松に行くと家族に言ったときはそりゃあもう大反対されたけど、この決断に後悔はない。













「ずっと女子校通ってて、狭い世界でぼーっと生きてたからさ。自分の信念持って、それ守るために闘ってる人見ると凄いなぁって思うんだよね。伍代くんもそうだし、難波くんも」

「そっか…まあ境遇は違うけどさ、俺達ある意味似てるのかもな」

「そうかな?難波くんの方がかっこいいと思うけど」









私なんて好きな人追っかけただけだし。

市松行ったはいいものの完全に片思いだし、他にやりたいこともないしなぁ。









「…あ、そうだ!俺が白百合通ってること、市松の奴らには内緒にしてくれねぇか?伍代にも」

「うん、まぁそれはいいけどさ…」











伍代くん変に勘鋭いから、すぐバレちゃうんじゃないかな?なんて、まぁ言わないでいっか。










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はるちよ - めちゃくちゃ面白いので、続き書いてください!!待ってます!! (11月16日 16時) (レス) @page14 id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆっくりでもいいので続き楽しみにしてます! (2023年4月15日 14時) (レス) @page14 id: bffc973e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まれぴゅま | 作成日時:2023年1月14日 16時

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