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「…ここはどこ」
アプリが指し示す先を頼りに走ったはいいものの、気づいたら全然違う方に来てしまっていたらしい。
目的地としていた倉庫は愚か、もはや自宅に帰れるかすら分からなくなってしまった。
慌てて周りを見渡すと、唇の端が切れて血を流した男の子が歩いていた。
あの学ラン、白百合だ…！
「あの！その制服って白百合ですよね？」
「え？あ…はい」
「もしかしてその傷、市松の人にやられたんじゃ…」
「え！何で！？」
「やっぱり！手当するので、えーと…あ、こっち！来てください！」
男の子の腕をグイグイ引っ張って、ちょうど目に入った公園のベンチに座ってもらう。
伍代くん用に常備している救急セットを取り出して、消毒液の染み込んだコットンを唇の端に当てた。
「いっ、」
「だ、大丈夫ですか！？」
「あぁ…ちょっと染みただけで。にしても消毒液持ち歩いてるなんて珍しいですね」
「あー…知り合いに危なっかしい人がいて。よく怪我するから」
「優しいんですね」
「…私にはこれくらいしか出来ないので」
よし出来た、とガーゼを貼り付ける。
しっかり唇切れてたけど、あんまり出血してなくてよかった。
「ありがとう、えっと、何かお礼…」
「いやそんな！むしろこれは私のお詫びなので…」
「でも、」
「あ、じゃあお名前教えてください！私、雪村Aです。高校1年生」
ちょっとお話しただけだけど、何だか仲良くなれそうな気がする。
この傷やったの、伍代くんじゃないといいけど。
「じゃあ同い年だ。俺…あ、僕、白百合1年の難波剛」
「…ナンバ？」
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はるちよ - めちゃくちゃ面白いので、続き書いてください!!待ってます!! (11月16日 16時) (
レス) @page14 id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - ゆっくりでもいいので続き楽しみにしてます！ (2023年4月15日 14時) (レス) @page14 id: bffc973e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まれぴゅま
| 作成日時：2023年1月14日 16時
