検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:9,078 hit

004 ページ4







怒った伍代くんが怖いことは私も100承知なので、言われた通り大人しく帰ることにした。









「伍代くん、絶対顔は傷つけちゃだめだよ」

「あのなぁ」

「ていうかそもそも顔以外も全身傷ついてほしくなんかないけど、特服さん強いみたいだし、喧嘩なんかしたらそりゃ傷つくに決まってるし、それに…」

「わーったからもう帰れっつの」










両肩に手を置かれぐるん、と体を半周させられる。

背中をとんと押されて、また明日なと言われた。








「本っ当に気をつけてね!」

「はいはい」










緩く手を振られつつ、1人で校門に向かう。

市松を1人で歩くのは久しぶりで、誰かとすれ違う度にビクビクしていた。

早く帰りたい、と縮こまっていると、後ろからいきなり肩を組まれる。










「わ、」

「今日は伍代いないのー?」

「…えっと、」

「あ、あたしマーヤね」










マーヤさんという綺麗な女の子。

確かこの前体育館で先輩達に怒られてた人達と一緒にいたような気がする。











「あ、えっと、Aです。雪村A」

「知ってるよ、有名人だもん」

「え?」

「女子校出身のお嬢様が市松に入ったーって、みんな目付けてる」

「目付けられてるんですか…?」

「うん、まぁ伍代がいい感じに用心棒になってるけどね。それでさ、その伍代なんだけど…」













マーヤさんにこそ、と耳打ちされる。












「特服おびき寄せる為に、白百合の奴ボコすらしいよ」

「え!ご、伍代くんが!?」

「まぁ伍代は着いてくだけだけど。一応1年では1番の戦力だし、伍代もやるんじゃないかな。場所、知りたい?」

「教えてください!」

「代わりに連絡先ね」











関係ない子を殴るなんてだめ、絶対!

マーヤさんに場所を教えて貰って、連絡先を交換して。

聞きなれない場所を地図アプリで検索して慌てて走った。









005→←003



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
99人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるちよ - めちゃくちゃ面白いので、続き書いてください!!待ってます!! (11月16日 16時) (レス) @page14 id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆっくりでもいいので続き楽しみにしてます! (2023年4月15日 14時) (レス) @page14 id: bffc973e04 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:まれぴゅま | 作成日時:2023年1月14日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。