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「待ってるのも何だからよぉ、こっちから来てやったぞ」
「何だアイツ」
「何ボーッとしてんだよ」
「1人で乗り込むか?普通」
「伍代くん、どうするの…?」
「おら!どっからでもかかってこいや」
クイ、と手招きする難波くんに半笑いの市松の先輩達。
まだ特服ってことには気づいてなさそう。
「来ねぇならこっちから行くぞ」
「…中学の時の連れなんすよコイツ」
「あ?」
今にもおっぱじめそうな難波くんと先輩達の間に慌ててはいる伍代くん。
「この前貸した1万円だろ?悪かったよ。返すからほら、こっち来い」
「おい伍代」
「さっきのつまんねぇ話ならまた今度。ほら行くぞ」
私と難波くんは、伍代くんに引っ張られるがままに市松を後にして河原へと向かった。
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「え、まだバラしてねぇ?」
「つか、ハナからお前のことをバラす気なんぞねぇよ。俺は学校の面子なんか興味ねぇし、上にお前のことを教える義理もねぇ」
「へぇ…お前変わってんな」
「お前に言われたくねぇよ」
「なんだお前良い奴じゃねぇか」
「でしょ!伍代くんイケメンな上に優しいとか最強でしょ!」
「ハウス」
思わず大きな声を出すと伍代くんに制止される。
うう、一匹狼な伍代くんが誰かに褒められることって滅多にないから嬉しかったのに。
「A、今日はもう帰れ」
「え、何で!」
「あんまお前に見せるモンじゃねぇから」
「また喧嘩する気だ」
「ほら、明日も迎えに行くから。気をつけろよ」
伍代くんに促されるまま、私は河原を去る。
…振りをして茂みに隠れた。
このままオチオチ帰れませんって。
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はるちよ - めちゃくちゃ面白いので、続き書いてください!!待ってます!! (11月16日 16時) (レス) @page14 id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - ゆっくりでもいいので続き楽しみにしてます! (2023年4月15日 14時) (レス) @page14 id: bffc973e04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まれぴゅま | 作成日時:2023年1月14日 16時