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肩まで切った茶髪をふわふわに巻いて、両親に挨拶をしてから大きな白い家を出る。

近所でも有名な金持ち一家の一人娘は、今日から晴れて高校に入学だ。

リボンをしっかり結んで、最後に前髪をチェックして、向かうは白百合高校。











の、向かいのヤンキー校、市松高校だった。










「おはよう伍代くん!」

「…マジで市松来ちまったのか」

「何回も言ったじゃん!今日から伍代くんと同じ高校!」










もはや制服すら着ていない茶髪の青年、伍代直樹に声をかけて、嬉しそうにピースをする。

伍代ははぁ、とため息をついて少女を頭からつま先まで見回した。








「何その髪」

「染めたの!市松行くなら、黒髪じゃ舐められると思って」









ついこの間まで少女の髪は綺麗な真っ黒だった。

1度も染めたことがないであろうストレートを靡かせて、セーラー服を着ていたはずなのに。

完全なる高校デビューを果たした元お嬢様に、伍代はもう一度ため息をついた。











「別に白百合でもよかったろ、向かいなんだし」

「それ100回は聞いた」

「市松はお前が来るようなとこじゃねぇの」

「仕方ないじゃん、伍代くんと一緒に高校生活過ごしたかったんだもん」










そんな嫌そうな顔しなくても、と頬を膨らます少女を見て、伍代はバツが悪そうに頭をかいた。

そして膨らんだ頬を潰すと校門を潜る。










「危なっかしいから、俺から離れんじゃねぇぞ」












これは、犬系女子が猫系男子を振り向かせる為に奮闘する、全開バリバリな恋のお話だ。










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はるちよ - めちゃくちゃ面白いので、続き書いてください!!待ってます!! (11月16日 16時) (レス) @page14 id: b6e7a94813 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆっくりでもいいので続き楽しみにしてます! (2023年4月15日 14時) (レス) @page14 id: bffc973e04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まれぴゅま | 作成日時:2023年1月14日 16時

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