純情チョコレート2@碧音 ページ7
《歌詞太郎side》
「そっか....本当にいきなりでごめんね？
でさ、明日の部活のこと何だけど....」
『は、はいっ！！』
高鳴る鼓動。
自然と赤くなってしまう顔。
____僕、伊東歌詞太郎は今、部活の後輩
Aちゃんに電話をかけてます。
何でかって言うと、この前の集まりの時に
Aちゃんは風邪で休んでて
明日の部活のことなどを知らないから
こうやって、電話をかけています。
別に、lineとかでもいいんだけど....
やっぱり、話す方がいいじゃん。
楽しいし、それに....。
____Aちゃんの声、聞けるから。
そう思ってると....。
『歌詞太郎先輩、先輩はチョコレートなにがいいですか？』
「へっ....！？何でもいいよ....？でも、なんでいきなり....」
『明日の部活は、チョコレートを渡そう的な内容だと、思うんですけど....』
「....よく分かったね。そう、チョコ持ってきてだって」
『わかりました。それでは、おやすみなさい』
Aちゃんがそう言ったとき....
「....あ、あのさっ！Aちゃんは、誰か好きな人、いるの....？」
そう聞くと
『そりゃ、すぐ側にいますよ。私の好きな人。それでは、おやすみなさい』
ツーツー。
無機質な電話の音。
だけど、僕にはそんな些細なことを考えることすら出来なかった。
今のって....
まさか....
「僕のこと....？」
いや、ないよね。
そんなことないですもん。
____だけど、少し位、期待していいですか....？
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