今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:1,913 hit
小｜中｜大
また来年も*４* ページ19
「そっか。」
まあ分かっていた。
彼に好きな人がいることなんて。
それでも渡したかった。
本命、なんて気づいてないんでしょ。
「今日は放送やめとこっか。じゃあ私夕飯の支度しなきゃだし、帰るね。」
「家まで送る。」
「はいはい。」
・
「こんなところ好きな人にみられたら誤解されちゃうよ？」
「お互い様。」
ああ、好きだなあってやっぱり思ってしまう。
普通に車側歩くとことか、さ。
もう家が見えてきた。
帰りたくないってそう感じてしまう。
「もう家だから、この辺でいいよ。ありがとね。」
天邪鬼な私の口は強がってしかいなかった。
「A。」
「何？」
「来年もよろしく。」
「何？急に。」
「１５歳。」
「っ・・・・・うん・・・！」
涙が出てきそうになるのを必死に堪えた。
彼の言葉の意味がなんだか分かった気がした。
また来年も
(ずっと一緒に)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
