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晋ちゃんに「A」と名前を呼ばれた私は彼の元へ近づく。
『お前が教えてくれって言ったオススメの映画のチケット』
『いいの? ありがとう、見に行くね』
しかし彼が私にくれたチケットは二枚重なっていた。どうしてだろうかと小首を傾げながら晋ちゃんを見れば、ふっと片方の口角を少し釣り上げる。
『明日にでも銀時と一緒に見に行ってこいよ』
「休日だから」「銀時はどうせ暇してる」と次々に私を行かせる糧を言っていく。そんな分かりにくい彼の優しさに思わず吹き出してしまい、晋ちゃんはそれに眉をひそめた。
私は「ありがとう」と彼に伝え、「誘ってくる」と言ってから銀ちゃんの席へと向かう。
昨日あんな話をしてしまったから話づらいが、今のままでいるわけにはいかない。折角晋ちゃんが背中を押してくれたのだ。
銀ちゃんにも晋ちゃんにも頼りっぱなしで情けなくなるものの、ここから先は自分の力で踏み出すと決めたのである。
机の上でうつ伏せている彼に近づくと、ピクリと少しだけ身体が動いた。おそらく起きてはいるみたいで、私はそのまま銀ちゃんに話しかけていく。
『銀ちゃんあのさ、明日……』
しかしゆっくりと顔を上げた彼は私を見てから目を伏せる。
そして「悪ィ」「今は話したくない」と足早に呟いてから席を立ち上がり、教室を出て行ってしまった。
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ハル(プロフ) - りんごあめさん» りんごあめさん! またまたコメントありがとうございます!! そうなんですよ、高杉にフラれるんです。もう涙なしではかけませんでした笑 今度は高杉をカッコよく書く作品出したいなあとは思ってますので、その時も閲覧よろしくお願いしますね! ありがとうございました (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 音想さん» 切なすぎて銀さんがー……と私自身思っていたのですが、最後は無事にハッピーエンドを迎えました! 大好物でしたか! それは嬉しいです( ´ ∀`) これからもどうかよろしくお願いします! コメントありがとうございました! (2017年10月27日 21時) (レス) id: 580f86dcac (このIDを非表示/違反報告)
りんごあめ(プロフ) - 本当に、ハルさんの作品は何を読んでも最高です!面白いだけじゃなくて、なんかその話にのめり込めます笑 私も高杉が大好きなので、振られるなんて…(;´Д`)ウウッ……と思いましたが、銀さんのかっこよさがヤバかったです!!とにかく、本当に良かったです! (2017年10月19日 0時) (レス) id: 7662a2da74 (このIDを非表示/違反報告)
音想(プロフ) - 切なすぎて尊すぎて死にそうでした…こういうの大好物です。凄い好きだー!!こんな素敵な作品を読ませていただきありがとうございました!これからの作品も楽しみにしています! (2017年10月18日 1時) (レス) id: 7258d80b20 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - あかあしえいたくんさん» そうなんです笑 最後の銀さんかもしれません笑 信者!? 私にも信者がいるなんて……! あかあしさんは私の信者のオンリーワンですね笑 ありがとうございます! その言葉を励みにこれからも頑張っていきたいと思いますので、よろしくどうぞ( ´ ∀`) (2017年10月12日 16時) (レス) id: 728b0d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年10月10日 18時