31曲目。 ページ36
NOside
作詞組は、作曲組からの連絡を確認すると、スマホをポケットにしまい、作曲組に近づく。
どんな感じの曲になったのだろうか。いつも口げんかしつつ結局いい曲に仕上げてくれるということで、作詞組は毎回ワクワクしながら完成するのを待っているのだ。
A「どう…？どんな感じになった…？」
孤爪「今再生するから待って…」
孤爪がファイルをクリックすると、すぐに流れるような、でもどこか弾むようなピアノの音が聞こえてくる。ボーカロイドの音声に耳を澄まし、あっという間に四分間が過ぎた。
孤爪「…こんな感じなんだけど、どう…？イメージ通りになったかな…」
白布「…いや、やばすぎる」
赤葦「いい意味で裏切られた気分」
A「イメージ通り過ぎて鳥肌なんだけど…」
作詞組は、この静かな空気を吹き破るようにため息をついた。もちろん、呆れや疲労からくるため息ではなく、この曲に感動したからである。
月島「僕的にはサビ前の‘星空に誓った君の笑顔’ってところの歌詞もメロもギターも好きなんだよね」
A「あ、わかる…」
国見「俺もメロ浮かんだときぐわぁってなったもん(？)」
赤葦「まって語彙力どうしたの」
孤爪「英に作詞をさせてはいけない理由がわかった気がする…。」
そんなくだらないことを話しては、笑う。間違いなく、六人にとって最高の時間だった。メロももちろん異論無しで採用。公開に向けて、また六人は動き出す。ミュージックビデオの作成、歌詞割決め、まだやることはたくさん残っている。それでも、忙しいのが今は楽しかった。自分たちの想いを綺麗に伝えることができる‘歌’が六人は大好きなのだ。
白布「ここの‘ホタルの光と夏の木枯らし’って歌詞意味深だよな」
A「木枯らしって秋冬くらいに使う言葉だもんね…。まぁあえて使ってるから…。」
白布「だよね」
そうこう話しているうちに、六人もさすがに限界が来る。
赤葦「眠すぎる…。」
孤爪「まって、今何時…？」
月島「…AM 0:37 です。」
国見「zzz…」
A「遅すぎん…？一人もう寝ちゃってるし…。」
白布「まぁこの時間だし最年少だしな…。」
そう話して、寝る、と決断をした六人は、素早くベットに潜り込んで毛布を頭までかける。パチッ、という音とともに電気が消える。先ほどまでのにぎやかさはどこへやら、途端に静まり返るこの部屋の温度が、少し下がった気がした。無気力と謳ってはいても、やはり人と笑いあうのは嫌いじゃなかった。
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狐雪 - はるなさん» コメントありがとうございます！続編のパスワードは、この小説の「password」という部屋にありますよ。これからもご愛読よろしくお願いします！（このほかにわからないことがあったら、コメント部屋に来てください。） (2021年12月30日 22時) (
レス) id: 5e4b67f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - 楽しい物語をありがとうございます！続編のパスワードなのですがどこにありますか？ (2021年12月30日 15時) (レス) @page50 id: 10eb8b3d1a (このIDを非表示/違反報告)
狐雪 - 月の光さん» おけ！作っとくね！作ったら報告する！ (2021年12月30日 8時) (レス) id: 5e4b67f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
月の光(プロフ) - 狐雪さん» いいよ〜！でも部屋の作り方よくわかんないから狐雪たのむ！ (2021年12月30日 8時) (レス) @page49 id: 14cd6ae491 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪 - 月の光さん» くにみんは塩対応だし猶更ね…ｗそれで、あの、もう少しで祝・続編だから、そのタイミングで違う部屋で話さない？部屋主はどっちでもいいけど、もし私のほうがよかったら部屋作るよ〜！ (2021年12月29日 16時) (レス) id: 5e4b67f1d3 (このIDを非表示/違反報告)
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