無気力組と歌い手活動。

13曲目。 ページ17

白鳥沢にて。

白布side

やあ。白布君だお。…きもいなやめよ。
俺、白布賢二郎は、今絶賛練習中だ。今日も憧れのエース、牛島さんにトスを上げ続けている。…いや、「いた」のほうが正しいな。そして、突然だが俺はピンチだ。なぜなら。

瀬見「なあ、白布、答えて？…お前が、星空か。」

瀬見さんに秘密がばれそうだからである。
今の状況はというと、休憩タイムの十分間、俺が唯一部活中に歌い手関連の事を考えられる時間に瀬見さんに呼び出され、内心イライラしながらむかったら、急に星空かって訊かれた。あ、そう。つまりちょうど英も同じ状態になってる頃な。(メタい)

白布「…は、何でですか？星空じゃないですよ？逆になんでそう思うんですか？」
瀬見「え？なんとなく。」

…ナントナクで俺はピンチに陥っていたのか？この私服モンスターが。

白布「単に瀬見さんの記憶違いだと思いますよ？そろそろ休憩終わりますし、行きましょう？」

頑張って話を逸らす。この人、勘だけはいいもん！勘だけは！

瀬見「…悪ぃ白布。ホントは、知ってたんだ。」
白布「…は？」

待って。今なんて言った？

瀬見「お前が電話してるの偶然聞いちゃって…。星空の事も、合宿の事も。」
白布「え、じゃあ何も言ってないのに合宿の説明があったのって…」
瀬見「俺のせい、だな。」

もう、ここまで来たら隠し通すだけ無駄ってことがわかった。うん。諦めよう。

白布「天道さんとかに気づかれるかと思ってました。まさかあんただったとは…」
瀬見「おいお前俺一応先輩だぞ」
白布「一応なんですね」
瀬見「かぁいくねぇぇぇ…」

瀬見さんはこっちをにらんでくる。でも、ぶっちゃけ怖くない←

白布「行きますよ」
瀬見「お前っ…！」

睨んでくる瀬見さん。怖くねぇなやっぱ←それに、口喧嘩なら自信はある。作詞担当の一人だし。語彙力はあるんだよなぁ…。

天道「何々〜？何話してたの？秘密ごと？教えて〜！」
白布「今日の練習メニューについてですよ。ていうか、ホントに休憩時間終わります……あ」

やべぇ休憩時間過ぎてんじゃん。天道さんは教えに来たのか。…監督、青筋浮かべてる…。これは、詰んだな俺。

鷲匠「お前ら何やってんだこのでこすけどもがァァァァァァァァ！！！！！」
瀬見「サーセンッ！！！」
白布「すいません！」

next→音駒…？

14曲目。→←12曲目。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す