僕から君へ《Sho.H》 ページ9
⚠《相合傘》の続編です。
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君はいつもひとりぼっちだ。
俺から見た君は、誰も寄せ付けないクールさと、微かな寂しさ、それとプライドの高さを感じる。
俺は人との間に壁を作りたくないから、仲良くない人でも話すんだけど、君に至っては、全く話しかける隙がない。
どうしたらいいかと君を観察し続ける内に、いくつか癖を見つけた。
授業中にたまにノートを書く手を止めて、黒板より少し上に視線を向ける。
初めは壁を見てるのかなと思ってて、そこに何があるのか不思議だった。
だけど、よくよく視線を辿ると、その先に時計があって、授業に退屈してるのかって納得した。
あとは、何でも人より遠慮したり、思ったことを口にしなかったり、自分を抑えて生活してる。
俺からしたら窮屈そうだけど、君はその生き方に誇りを持っていて、変えるつもりが無いんだなと気づいた。
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そんなある日だった。
君が傘を持たず、昇降口の外に立ち尽くしているのを見たのは。
何の偶然か、周りには誰もいなくて、声をかけろと神様から言われたように感じた。
初めて話した君は、きっと俺に怯えていた。
異性だからなのか、人見知りだからなのか、までは分からないけど。
紫耀「傘ないなら俺が送ってくよ。家どこ？」
「え、いいよ。家近いし！」
紫耀「だめだよ。女の子が雨の中ずぶ濡れで帰っちゃ」
「平気、平気。家帰ったら速攻で風呂入れば風邪引かないし」
ついさっきまで、俺に怯えて弱気だった君は、遠慮することになると人一倍強気になる。
今のは甘えて良いところなのに。
紫耀「風邪引く、引かないの前に、濡れて帰るのが問題なの。自分のこともっと大切にしなよ」
「うん」
腑に落ちない表情で頷く君を見て、少し心が動いた。
人生はもっと自分主体でいいんだよ、俯かずに歩いていいんだよって、教えてあげたくなった。
だから、友達になりたいって言ってみたんだ。
少しの間Aは戸惑ってたけど、その後『友達になってください』って言ってくれて、すごく嬉しかった。
まるで告白が成功した時みたいに心が躍った。
俺が『よろしくね』って言って、はにかんだAの笑顔にもドキッとした。
だけど、俺のアパートの前まで来た時に、事態が急変した。
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ぷぅ∞(プロフ) - sikiさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(,,> <,,) (2022年11月3日 23時) (
レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - 好きです。（（真顔））好きです！！！！！！！ (2022年11月3日 8時) (レス) id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ∞ | 作成日時：2021年5月5日 18時
