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平野くんから何か声を掛けられた気はするけど、そんなの気にしない。
捕まらないように、青信号が点滅している歩道に向かった。
今振り返ったら、平野くんから逃れられなくなる。
平野くんはとても危険だ。
この恋愛は、私には手に負えない。
大きな波から逃げるように、必死で走った。捕まってはいけない。
やっと向こう側の歩道に着き、こっそり後ろを振り返ると平野くんが追いかけてくることはなく、赤信号になった歩行者用信号の前で一人佇んでいた。
これで良かったんだ、と安心して家までさらに走った。
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次の日の教室で、平野くんが何度か近づいてきたけど、のらりくらりと交わし、話さないことを徹底した。
その次の日からは一切、関わりが無くなった。
平野くんは遠くから見ているだけで十分だ。
だって、美しい薔薇には棘があるっていうじゃん。
側にいるだけで胸が痛むほどに、平野くんは美しすぎた。
この初恋は宝箱にしまって、鍵をかける。
そのかけた鍵は、もう開かないように捨てて、私だけが覚えておく。
教室で見かける平野くんの笑顔を見て、胸が痛むのも誰にも知られないように。
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ぷぅ∞(プロフ) - sikiさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(,,> <,,) (2022年11月3日 23時) (
レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - 好きです。（（真顔））好きです！！！！！！！ (2022年11月3日 8時) (レス) id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ∞ | 作成日時：2021年5月5日 18時
