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口ごもる私を横目に平野くんは言葉を続けた。
紫耀「普段遊びに行く所でいいからさ、俺も連れてってよ。せっかくこうして話せるようになったんだし」
「えっと」
普段遊びに行く所なんて、近所のショッピングモールか友達の家くらいだ。
そんなところ、楽しいの？って言われちゃうよ。平野くんは普段、どこに遊びに行ってるんだろう。
思いを巡らせていると、顔を覗き込まれる。
至近距離に息が詰まりそう。
紫耀「俺じゃ駄目かな？」
「駄目じゃないけど」
紫耀「そ？思い詰めた顔してたから、俺の事嫌いかと思った」
無邪気に笑った平野くんの横顔がすごく綺麗で、陽の沈みかけた夕暮れの中でキラキラ輝いて見えた。
「嫌いじゃないけど、男子に遊びに誘われたことないから、その困っちゃって」
小中学生からの男友達なら数人いるけど、こんなにかっこいい男友達はいないし、ましてや直接的に誘われたことはない。
思考回路はパンク寸前だ。
紫耀「じゃあ俺がAの男友達、第1号になるから」
「いや、さすがに申し訳ないというか。もったいないよ」
陰でひっそり穏やかな生活が送れるだけで幸せな私に、太陽の様に輝く平野くんは眩しすぎて、友達になることさえ、おこがましい。
傘に守られていたはずの私の頭上からは、いつの間にか雨が降り注いでいた。
振り返ると、私の一歩後ろで平野くんが佇んでいた。
紫耀「何に遠慮してんの。俺が友達になりたいって言ってんの」
少し怒ったような表情をしている。
「怒ってる？」
紫耀「怒るでしょ。友達になろうって言われて断られたら。怒るっていうか不貞腐れてんの」
不貞腐れている割には、一歩進んで、再度私を傘の中に迎え入れてくれる。
「ごめんなさい」
紫耀「やっぱり俺の事嫌いでしょ？それとも、苦手？」
「嫌いでは無いけど、得意ではないかな」
紫耀「得意じゃないって苦手ってことじゃん」
「平野くんが特別苦手な訳じゃなくて、男子全体が苦手だから」
紫耀「ふーん」
私の必死の弁明は信じて貰えないようで、平野くんは拗ねた返事をした。
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ぷぅ∞(プロフ) - sikiさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(,,> <,,) (2022年11月3日 23時) (
レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - 好きです。（（真顔））好きです！！！！！！！ (2022年11月3日 8時) (レス) id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ∞ | 作成日時：2021年5月5日 18時
