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あの日の断片的な記憶が突然思い出される。
『永遠の愛って無いのかな？』
廉『俺はあると思いますよ』
酔っ払った私の口から漏れ出た本音を、黙って頷いて聞いてくれた永瀬。安心感からか、甘えたくなったのかもしれない。その後も次々にやばいことを言った気がする。
『じゃあ、廉くんがその永遠の愛教えてくれる？』
廉『えっ？』
『私、明日から一人になっちゃうんだよ、どうしよう』
廉『Aさんならきっと良い人現れますって』
『もう、廉くん、私のこと好きになってよ』
廉『へ？』
その後何を話したのかまではさすがに思い出せなかったけど、確かに好きになって、とは言った気がする。
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「思い出した」
廉「ほんまですか？」
つまんなさそうにお冷の氷をくるくると回していた永瀬にそう伝えると、花が咲いたように微笑んだ。
「好きになって、とは言った」
自分で言ったことだけど、照れくさくて言うのもはばかられる。永瀬は一転、得意げに鼻を鳴らした。
廉「ほら、やっぱりAさんのせいや」
永瀬が有利な展開になってきたことに焦り、慌てて言葉を続けた。
「言ったけど訂正させて。その時テキトーに言った言葉だから、忘れて」
そう言うと、永瀬はしゅんとした。
廉「無理。俺はこんなにAさんのこと好きやのに忘れろとかできん」
「ごめん」
永瀬の切羽詰まった顔に圧倒されて、謝ることしか出来なかった。何も言えずにいると、永瀬は再び口を開いた。
廉「俺はAさんと永遠の愛誓う覚悟、出来てるよ」
「なんで私なんか選んだの。永瀬だったら、他の人にもいっぱい言い寄られたでしょ。」
大真面目に甘い台詞を吐く永瀬が信じられなくて、可愛げの無い言葉をぶつけてしまった。
だけど永瀬は頷くと、少し柔らかい表情を浮かべた。
廉「確かに他にもいっぱいおったけど、その時のAさんがそのまま消えそうなくらい弱ってて、この人が今頼れるの俺しかおらんと思った」
言い終えた永瀬は私を見つめた。
廉「やから、俺がAさんの笑顔を守りたいと思った。それじゃ駄目？」
右に首を倒して上目遣いになった永瀬の目はどことなく潤んでいて、思わず綺麗だと思った。
でも話を聞いても、永瀬が私を好きになったきっかけは理解出来なくて、今後についての決断は出来なかった。
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ぷぅ∞(プロフ) - sikiさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(,,> <,,) (2022年11月3日 23時) (
レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - 好きです。（（真顔））好きです！！！！！！！ (2022年11月3日 8時) (レス) id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ∞ | 作成日時：2021年5月5日 18時
