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ひとまず、シャワーを浴びてシャワールームを出た。
岸はベッドに座って、携帯をいじっている。
「次、どうぞ」
つい、緊張して口調が固くなる。
岸「おう」
立ち上がった岸にすっぴんを見られないように、タオルで顔を隠しながらすれ違う。
これから、もっといろんなところ見られるのに。
そう思った自分が小っ恥ずかしくて、髪を乾かす前に、先程買った缶チューハイをゴクッと飲んだ。
髪が乾いた頃には、缶チューハイの空が一つできていて、一気に飲んだからか酔いも回ってきていた。
ベッドに寝転がると、思わず寝てしまいそうなくらい、心地良い。
このまま寝れたらな、なんて、少し思ったり。
ガチャ、とシャワールームのドアが開く音がして、閉じそうになっていたまぶたが開いた。
こちらに近づいてくる岸が端で見えると、バスローブを着ているせいか、色っぽくて思わず目を閉じた。
目を閉じると、自分の心臓の鼓動が早くなっていることに気づく。
岸「あれ、A？寝ちゃった？」
岸は、先程まで起きていた私に気づかなかったのか、寝たと思い込んで声をかけてきた。
なんだか目を開けたくなくて、寝たフリをした。いっそ、このまま寝たフリを続けようか。
岸「おーい」
私の顔の前で手を振っているのか、まぶたの裏で影がチラつく。
岸「なんだ、缶1本空けてんじゃん。だからか」
サイドテーブルの上の空いた缶に気づいて、納得したみたいだ。
岸はベッドから一旦離れて、ドライヤーで髪を乾かし始めた。なんだか上機嫌な様子で、鼻歌を口ずさんでいる。
もしかして、岸は内心、私としたくなかったんじゃないか。私が寝た(フリをした)せいで、しなくて済むから上機嫌なんじゃないか。
そういう考えが思い付いてしまったら、一度閉じたまぶたは開けられなくなった。
今、目を開ければ、何か変わるかもしれない。だけど、今の岸との関係を変えることが怖くなって何も出来なかった。
きっと、このまま朝まで何もなく終わって、月曜から岸とはただの同期に戻るんだろう。
それで良いのかもしれないけど、挑戦しなかった私に、自分自身失望した。
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ぷぅ∞(プロフ) - sikiさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(,,> <,,) (2022年11月3日 23時) (
レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - 好きです。（（真顔））好きです！！！！！！！ (2022年11月3日 8時) (レス) id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ∞ | 作成日時：2021年5月5日 18時
