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「あ、コンビニ寄っていい？」
道の途中、丁度良くコンビニを見つけた私は、一旦心を落ち着けようと見慣れたコンビニへ逃げ込んだ。
入ったはいいものの、買うものはやはりお泊まりに必要な物。嫌でも、今晩のことを考えてしまう。
それは岸も同じようで、先程から口数が少なく、ソワソワしている。
そんな岸を見ていると少し笑えてきて、一晩だけだし、と楽観的に考えられるようになった。
お泊まりセットの他に、これ以上酔いが覚めるとアホらしくて帰りたくなると思い、追加のお酒を買ってコンビニを出た。
岸「そっち、持つよ」
コンビニを出たところで、さっと岸がお酒が入った方の袋を持ってくれた。
「ありがとう」
お礼を言って目が合った瞬間、先程空いた右手は、岸の左手に掬われていた。
目で疑問を投げかけると、岸は視線を逸らして歩き出した。
岸「行くぞ」
「はい」
私はその横顔に少しキュンとして、手を繋いだ意味を聞かないまま、岸についていった。
そこから徒歩1分、岸はあるホテルの前で立ち止まり、入口へと進んで行った。その後少し慣れた様子で、チェックインを済ませた。
やっぱり男の人ってこういう所使うんだ、と思いながら、部屋へと向かう。
ドアを開けると、噂で聞くよりは穏やかなピンクの壁紙と、大きなベッドが目に入った。
「うわ、すごい」
岸「初めて？こういう所」
「うん」
見慣れない部屋に若干気持ちが高まり、荷物を部屋の端へと投げ、色々と見て回る。
岸「そっか。ていうかはしゃぎすぎ」
「だって、ミラーボール光るよ？」
岸「そういうの使うと逆に萎えるから」
「へぇ〜。ていうかシャワールームって全部見えないんだね！スモークがかかってて、見えづらい」
岸「そんなもんだろ。A、先、シャワー浴びてきたら？」
「ん」
落ち着かない私とは対称的に、岸は落ち着いた様子でそう言った。
やっぱり、慣れてる……と、今まで感じたことの無いブルーな気持ちを味わっていた。
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ぷぅ∞(プロフ) - sikiさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(,,> <,,) (2022年11月3日 23時) (
レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - 好きです。（（真顔））好きです！！！！！！！ (2022年11月3日 8時) (レス) id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ∞ | 作成日時：2021年5月5日 18時
