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「何かの冗談ですか」
一世一代の告白に対して、Aはそう言った。
結構ショックだけど、自業自得だ。
今までの俺のイメージからしたら、そう思うのが自然だと思う。
紫耀「冗談じゃなくて真剣に言ってる。ちゃんと話したいから時間くれない？」
「私、お付き合いできません」
Aは俺の手からするっと抜けていく。
今度こそ、振られる。
焦る気持ちから、言い訳がましい言葉が次々に出る。
紫耀「俺、今は家に女の子上げたりしてないし、フラフラ遊んだりもしてない。本当にAのことだけが好きなの」
「意味が分かりません。話したのもあの日だけだし」
紫耀「その前から好きだったのかも。俺もいつから好きだったとか、なんで好きになったのか分かんない。だけど、今思ってる気持ちは嘘じゃないから」
「余計に分からないです」
紫耀「分かった。俺が言いたいのはそれだけだから。しつこくしてごめんね。じゃあ」
男がこんなに女々しく迫るのはみっともない。
もう駄目だと背を向けた時、後ろからお腹に手が巻きついてきた。
背中の温もりに戸惑う。同時に、すすり泣く声もしてきた。
紫耀「A、泣いてるの？」
「泣いてません」
弱々しく震えている手を、そっと包む。
「全然理解できないんですけど、平野くんの言葉、信じてもいいんですか」
紫耀「うん、いいよ。ていうか信じてもらわないと困る」
少しの間の沈黙さえ、今は怖い。
緊張なんか滅多にしないけど、今は心臓がバクバクしている。
「私、コミュ障だし、面倒な性格だし、つまんないですよ」
紫耀「それはまだ分かんないよ。Aのこと、これから知っていくし」
「可愛くないし、平野くんと釣り合わないし」
紫耀「卑屈になってもいいことないよ。それに、Aの笑顔は可愛いよ」
ネガティブな自己分析を並べる君に伝えたい。
人には長所もあるから短所ばかり見て落ち込んじゃだめだし、俺はそれもひっくるめて好きだよって。
あと、俺と釣り合わないとか他人の評価でしょ。
俺とAの関係性に他人からの評価なんて必要ない。
「もう、どうなっても知りませんからね」
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ぷぅ∞(プロフ) - sikiさん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです(,,> <,,) (2022年11月3日 23時) (
レス) id: 0b53292451 (このIDを非表示/違反報告)
siki(プロフ) - 好きです。（（真顔））好きです！！！！！！！ (2022年11月3日 8時) (レス) id: 3fe02dba58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷぅ∞ | 作成日時：2021年5月5日 18時
