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Case.3 ページ4







あれからお盆で、健人とは数日会っていない。

お盆も終わり、いよいよ夏休みの課題に終止符を打たないといけないんだけど……


「午前中勉強したから、休憩!ドラマ見る!」


先々週の火曜10時のドラマを再生し始めた。

家族の絆を描くハートフルドラマだ。

今までをまとめると、竹野内豊とその娘が、綾瀬はるか演じる義母と仲を深めてきているので、私としては幸せになってほしいと願うばかりだ。

にしたって、竹野内豊ここで上脱いじゃうの?え?綾瀬はるかも動揺してるけど、私も動揺してる!


「この竹野内豊の腹筋触りたい」

健「何それ」

「うわ、健人!いつの間に」

健「さっき」


全然気づかなかった。どんだけドラマに集中してたの、私。


健「ねぇ、腹筋ならここにもあるけど」


そう言って健人はTシャツをたくしあげ、自分の腹筋を披露してきた。

見るのが恥ずかしくて、顔を背ける。


「別に健人の腹筋触りたいって言ってないし!」


ちらっと見えた腹筋は、私の予想に反してバキバキに引き締まっていた。


健「竹野内さんのは今すぐ触れないけど、俺のはすぐ触れるよ?触る?」

「触らないよ!」

健「もったいないな、今なら二の腕も触らせてあげるのに」

「え」

健「Aは俺の二の腕好きだもんね?」

「うっ」


毎年この季節になると、半袖から見える健人の二の腕を触りたくなる衝動に駆られる。

最初の内はいいよ、と触らせてくれたが、何度もねだるとうざいと言われ、現在は禁止されている。


「じゃあ触るけど、腹筋は二の腕のついでだから。別に腹筋触りたがってる変態じゃないからね?」

健「竹野内さんの腹筋見て興奮して、よく変態じゃないって言えんね。言っとくけど、俺の体触れんのすげー貴重だからね?」

「変態じゃないもん」

健「俺はAが変態で好都合だけどね?」

「なに、もう」


クククと笑って私をからかう健人は、本当に憎たらしい。

いつからこんなに意地悪になったんだろう。


健「はい、二の腕どうぞ」


差し出された二の腕は、さらに筋肉量が増していて、弾力がある。


「もちもちで気持ちいい」

健「力入れるとこんな感じ」


ぐっと力が入った二の腕は固くて、男の人って感じがした。



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設定タグ:中島健人 , SexyZone   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ぷぅ∞ | 作成日時:2018年8月19日 13時

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