Under the sun ページ49
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太陽が昇ってきて、ジリジリと暑くなるサッカー場。
その端のベンチに座る。
ウォーミングアップが始まり、部員の動きが激しくなる。
気がつくと、勝利の姿を目で追っていた。
明日、いなくなるんだよね。
未だに実感を持てないまま、見学を終えた。
練習が終わると、私はマネージャーさんに呼ばれ少しお話をした。
マネージャーさんには、『土曜日に見学に来てくれる子なんて珍しいし、ぜひ入部してほしい』と歓迎された。
横にいる聡ちゃんとマリちゃんにも背中を押されて、私はその場で入部を決めた。
サッカー場にある部室(兼物置らしい)の中で入部届けをもらい、外に出た。
勝「遅かったね」
「待たせてごめん」
勝「入部、決めたんだね」
「うん」
勝「良かった」
勝利は安堵からか微笑んだ。
勝「頑張ろうね」
頑張れ、じゃなくて頑張ろうね、その言葉をかけてくれたことがなんだか嬉しかった。
「ありがとう、じゃあ、帰ろっか」
この後、明日着ていく服を買いに、天使たちとショッピングモールに行く予定だ。
サッカー場を出ようとすると、健人くんに声をかけられた。
健「Aちゃん、帰るとこ？」
「うん」
健「明日、楽しみにしてる！またね！」
「うん、また明日！」
汗でキラキラと光る健人くんは眩しくて、明日デートするなんて夢みたいだ。
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天使3人と駅までの道を歩く。
すると、明日の服装について相談し始めた。
聡「どういう服がいいかな？」
マリ「今はオフショルが流行ってるよね、柄で言うとギンガムチェックとか」
聡「俺は韓国系のスポーティーな服装が好きだな」
マリ「えー！僕はきれいめが良いと思う！勝利くんはどう思う？」
勝「俺も女性らしい服装が良いと思うよ」
聡「そっかー、じゃあお姉さんスタイルにしよう！」
マリ「そうしよう！おー！」
二人は楽しそうに先を歩く。
勝利と私は暑さから少し疲れて、ゆっくり後をついていく。
勝「二人が上手くいきそうで本当に良かった」
「そうかな」
勝「そうだよ、多分明日でもっと発展するよ」
「うん」
勝「とにかく、楽しむこと。それでいいから」
「分かった」
勝「よし、あっち着いたらおいしいご飯おごってね！お腹すいた！」
「了解！」
明日以降のことを心配するより、今を楽しむ方が良いのかもしれない。
とりあえず、今日をおもいっきり楽しむことに決めた。
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作者名：ぷぅ∞ | 作成日時：2018年5月5日 11時
