Second School Life《SZ》

Choose club actibities ページ35

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サッカー場に行くと、既にマネージャー志望のたくさんの女子が詰めかけていた。

衣「すごいね、こんなにいるんだ」

聖「話だけでも聞きに行こう」

マネージャー志望の女子は、サッカー場の端に集められ、説明を受ける。志望者が多いため、全員は入れず、例年4〜5人が入ること。志望動機などを聞く面談をして、マネージャーにふさわしい人だけが入れること。

「大変だ……」

説明を聞くと、よくこんなに大変なことするなと思った。一通り説明が終わると解散になった。

聖「このまま少し見学していかない？」

衣「いいね！」

やっぱり、聖ちゃんはサッカー部のマネージャーに興味があるようだ。

「分かった」

私も二人に合わせてサッカー場の横で見学をする。でも、マネージャーよりも自分が活躍する部活のほうがいいかな、と思っていた時だった。

サッカー場に、健人くんと勝利がジャージ姿で現れた。まだ数人残っていた女子が色めき立つ。

サッカー部の部員と喋る声を耳をすまして聞くと、二人とも仮入部として練習に参加するらしい。っていうか勝利も！？

マリ「健人くんと仲良くする作戦らしいよ」

突然現れたマリちゃん。まだ慣れなくてビクッとする。

マリ「Aちゃんもサッカー部入って、って言ってたよ」

え？部活まで勝利に決められるの？

マリ「僕はAちゃんの好きな部活に入れば良いと思うけどね〜」

そうだよね、マリちゃん。心の中で賛成する。

健人くんや勝利も参加する練習が始まった。

聖「健人くんすごいね」

衣「健人くんもすごいけど、勝利くんもすごいよ」

走りこみ、パス回しと続く練習。勝利は意外と運動神経が良い。

大分陽も落ちてきて、そろそろ仮入部の練習時間も終わるようだ。見学していた人は私達だけになった。

「帰ろっか」

衣「そうだねー」

サッカー場を出るとき、勝利に呼び止められる。

勝「A待って、一緒に帰ろ」

「いいよ」

勝利に返事をすると、健人くんも

健「俺も一緒に帰るっ」

と言った。

「じゃあ待ってるね」

聖ちゃんと衣梨奈にも確認をとって、5人で帰ることにした。



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