Second School Life《SZ》 (ページ15)

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聡マリ「「おかえり～」」

家に戻ると両親より先に聞こえる二人の声。

「ただいま」

おかえり、という母の声を聞いて、自分の部屋へと上がる。そこで、聡ちゃんとマリちゃんはくつろいでいた。

「今日の反省、早くしよう」

今日は風磨くんと二人だけでパフェを食べにいったことだし、おそらく中島くんにも認識されたから、誉められるのだろうと、二人の評価を急かした。

聡「今日のAさんはよく頑張りました！」

マリ「Aちゃんにしては良かったね！」

「やった！やっぱり誉められた！」

勝「もう、二人とも甘すぎ」

聡「健人くんとはまだ何も進展してないからね、そこは反省」

「ごめんなさい」

マリ「でも、風磨くんとは連絡先交換できたからオッケー♪」

ニコニコ顔でオッケーサインをするマリちゃん。可愛い。

「ありがとう、マリちゃん」

マリ「今日も一緒に寝ようね」

マリちゃんは当たり前のように言った。すると、勝利が不満そうな顔をした。

勝「何だよそれ。俺もベッドで寝たいのに」

聡「僕は押し入れで十分」

マリ「僕、誰かと一緒じゃなきゃ寝れないもん」

聡「じゃあ、マリ、今日は僕と一緒に押し入れで寝よう？」

マリ「そうするっ」

勝「じゃあ、今日は俺がベッド～」

いつのまにか私は話の中心から追い出され、天使たちはるんるんで寝床を決めたようだ。

今日は勝利と一緒に寝るのか。なんか変な感じ。

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23:00、布団に入ろうとすると、勝利がベッドを占領していた。

「勝利、端に寄ってよ」

そう言っても寝ている勝利は起きない。
肩を揺さぶって無理に起こす。

「私も寝たいから、端寄って」

勝「ん」

寝ぼけているのか、勝利は動きも言葉も鈍い。
布団に入ると、既に布団の中は温かくて、天使にも体温があることに驚く。

「天使ってなんなの」

そう呟いても当然答えは返ってこない。
隣の天使はすやすやと気持ち良さそうに寝ている。

まじまじと見ると、勝利の顔は整っている。
世で言う、イケメンだよね。
意識すると、触れるほど近い今の状況が気恥ずかしい。

このままだと、ドキドキして眠れなくなりそうなので、何も考えないように勝利に背を向けた。

勝「んん」

勝利が寝返りをしたのだろう。寝息が耳のすぐ側で聞こえる。やっぱりドキドキしちゃって、でも、いつのまにか寝てしまっていて、そのまま朝を迎えた。

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