モブにも普通の青春する権利はある【実】【ｼ兄者】 (ページ35)

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全員もれなく顔つっよページ35

太一「失礼します、」
裕理「失礼しあーす」
古香「失礼しまぁーす」
「ｯｼﾂ.ｲ..ｧｽ」
それぞれ挨拶をし、用意されている椅子に座る
rd「はーい、じゃあアスレ部の部活動紹介しまーす」
間延びした声でそう告げるらっだぁさん

きらきらとした目で目の前の五人を見る私以外の三人
とは対照的に今にも鼻血が出そうで気がきじゃない
そもそも何故こうなった？？

アスレ部とかあったの？ゲームのときなかったよね？
確かに「運営に部活入ってるキャラいないんだぁ...」
とか思ってはいたけど！

そして何より好感度だ
らっだぁ...緑に近い黄色
みどり...橙に近い黄色
コンタミ...黄色
ばどきょー...青に近い緑
レウクラウド...緑

ちょっと待って

明らかに好意的な色じゃないか
違う、らっだぁさんとかばどさんは分かる
まずそんな関わったことなかったもんな
問題はコンタミさんとみどりくんだ
みどりくんは家族として一応ある程度関わったことはある
だから親愛である可能性は高い

だがなコンタミさん、あなたはわからない
なんで？いつ？？深く関わったことないはずじゃ？
そんな疑問が頭を埋め尽くす

...とりあえず、問題はなさそうだから後でまた考えよう
レウさんは純粋に納得できる
何気に一番話してる人だし
妥当かなぁ、と思う

まぁだからといって油断はできない

なにせここは乙女ゲームの世界
もし、私の行動がシナリオに不都合だったら＿＿

と、一人思考を巡らせている間に説明が終わったようだ

rd「...ってな感じかな。たまに息抜きでゲームしたりもする」
古香「！」ﾋﾟｸｯ
最後のらっだぁさんの一言に古香が小さく反応する

裕理「へぇー、てことは運動しつつ遊べるって感じか。いいな！」
rd「お、入る？入っちゃう？？」
したり顔でらっだぁさんは入部届け(名前以外記入済み)を差し出す

古香「ゲーム...ウッでも、青猿...！」
裕理「ゲームに運動、柔道さえなければ...！」
太一「バイトと掛け持ちだったら、ちょっとな」

各々、というよりは古香と裕理は唸るような声で葛藤している
ふと、頭にひとつの考えがよぎる

「ぁ、あのぉ...」
小さく手を上げると全員の視線が集まる
ヒッ、怖ｯｯ
rd「ん？どったの、Aちゃん」
先程の裕理たちの様子を見て思い付いたことがあった
「と、とりあえず他のとこ...とか見て決メﾀｲﾅｧ...ﾅﾝﾃ」
視線が集まっている分いつも以上に喋れない

他の三人は確かに、というように頷く

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