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儚い約束 ページ28

ありがとう。ごめんね。巳花。

あの約束は私の為に考えてくれたんでしょ?

巳花は自分が死んだら私も後を追うだろうって知ってたから。

私の生きる理由を作ってくれたのね。

だったら私、好きに選んでいいのよね?

もう自由なのよね?


なら


A「ごめん。ごめんね。義正!!紫雨!!義勇!!これからは一緒にいるわ。絶対に。

だから。私の家族になってください。勿論。いやじゃなければだけど・・・・。」

義正「母様?いまさら何言ってんだ?」

紫雨「そうよ。もう私達は母様と父様の子供よ?
ね?母様。私は母様の子で居たいです。ずっと。」

義正「俺もだ!!」

A「ありがとう・・・・・。ありがとう。二人とも。

これからもよろしくね。

夕飯、何食べたい?」

義正・紫雨「母様の料理なら何でも!!」



A「ふふ。わかったわ。今夜は鮭大根にしましょうか。」





___________________________________


この家の当たり前がいつまでも続きますように。


本当の家族の温かみを久しぶりに感じられた。





しかし
___________________________________
義勇に’痣’について話があると言われ聞かいた話は義勇の寿命はもうないという事。


後一週間以内に義勇は死ぬという事。


義正は義勇がやっていた剣術道場の師を務めているし紫雨は恋仲の人が出来て再来週その人を連れてきてくれるという事だったのに。


A「ねえ。義勇!!どうして言ってくれなかったの?夫婦なのに!言ってくれたらもっとたくさん思い出が作れたかもしれないのに!!!ッ!!

なんで今なの・・・?」

義勇「すまない。A。でも俺は思い出何て作らなくてもいいと思うんだ。」

A「なんでそんなこと言うの!?」

義勇「だって3人との思い出こそが宝物だからだ。

ありがとう。A。来世でもまた夫婦になろう。きっと。」


A「何言ってるの?当り前よ。こちらこそありがとう。義勇。」

そうして義勇はその話をした4日後、帰らぬ人となった。


A「ありがとう。義勇」

Aがポツリと呟いたその言葉は暖かい春の風と桜の花弁と共に空へと消えていった。

庭に植えられた一本の桜の樹。


義勇がこの場所に屋敷を立てた理由はこの樹だったなと思い出し寂しいくなる。

ずっと私の右側にいたあの温もりが無いなんて。

祝言→←家族(ほぼ会話です。すいません)



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作者名:玉葉 | 作成日時:2021年8月25日 18時

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