○o。.薔薇の花には棘がある.。o○

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勝利「意味分からない。

Aは俺の彼女なんだけど、その手離せよ。」






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あ、また名前呼び。

嬉しい。

いや、今はそれどころじゃない。

この二人に挟まれてる私は、右手は佐藤くん左手は中島くんで埋まってる。

この最悪の雰囲気から早く抜けたいって言うのが本音。




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健人「まぁ、これは本気にさせたAちゃんのせいだよね。」


A「え？

私のせい！？」


健人「嘘だよ。笑

本当、今までそんな反応する女の子なんて居なかったから新鮮だよ。

話してて楽しい。」


A「はぁ…、そりゃあどうもです。

いたっ…。」




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佐藤くん無意識なのかもしれないけど、手の力が強まってる。

中島くんを凄い形相で睨み付けてる。



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勝利「アンタは俺の彼女だから、俺から離れないで。」


A「あ…。」







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『俺の彼女だから』




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恋って不思議。

さっきまで死にそうなぐらい怖かったのに、大好きな人からの言葉はそれを忘れさせてくれる。





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A「分かった！

佐藤くんから離れない！」


勝利「ふふ、アンタ元気過ぎるから。」


A「佐藤くんが大人しいんだよ。笑」




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健人「二人共、意外と仲良いんだね。

いつまで続くか見ものだな。」


A「性格悪い…。」


健人「あ〜、ゴメンゴメン。

薔薇の花には棘があるんだから仕方ない。」


A「え…。」







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この時から、おかしかったんだ。

中島くんがいくらロマンチストだからって、咄嗟にあの言葉浮かぶハズなんてない。

ぐるぐると闇に突き落とされる感じがした。

この先、何かが起こる。

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