○o。.薔薇の花には棘がある.。o○

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佐藤くんの腕の温もり。

少し痛む右腕。

夢じゃない。

佐藤くんが「俺のだから。」って言ってくれたんだ。




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A「佐藤くん…、離してよ。」


勝利「行くよ。」


A「離してってば！」




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私は佐藤くんの腕を振り払った。

大好きな彼を拒絶した。





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A「あ…、ごめんなさい…。」


勝利「アンタの事…、結構気に入ってたのに。」





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佐藤くんは私の頭をポンと優しく撫でては図書室から出て行った。




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勝利『結構気に入ってたのに。』


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彼の言葉は私を離さない。





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好きだよ、佐藤くん。

ずっと私から貴方が消えたことなんてなかった。


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勇太「A。」


A「ゆ…うた…。

私…。」


勇太「あいつの為に泣くなよ。」






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彼の唇が私のそれと重なったのが分かった。

頭の中を整理した時には彼は、私の目の前にいた。

その距離




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_____０センチ。

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