○o。.薔薇の花には棘がある.。o○

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A「何？

もう、話すことなんてないでしょ。

美羽ちゃんの代わりの私になんて。

これでヨリ戻せるじゃん、良かったね。」


勝利「別に、俺アンタと別れるなんて言ってないじゃん。」


A「でも、勇太と別れたって事は美羽ちゃんフリーなんだよ？

早くしないと、また取られちゃうよ？」


勝利「俺の彼女は、アンタでしょ？」







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悔しい。

佐藤くんの一つ一つの言葉にドキドキする。

隙を見せない様にか、さっきから表情を変えない。






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A「佐藤くんは、私のどこが好きで付き合ってくれたの？」





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勇太も美羽ちゃんもいるのに、こんな質問して。

バカだなんてわかってる。

でも、知りたかった。

貴方の口から「代わりじゃないって」聞きたいの。

例え、それが不可能で自分の首を絞めているだけだとしても。





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勝利「俺はさ、別にアンタのどこが好きってのがあるわけじゃない。

ただ、アンタといたいって思ったの。」


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嬉しいのか、嬉しくないのやら。

分からないけど。

私といたいからって佐藤くんは言ってくれた。

それだけで、胸がキューっと締め付けられるみたいに苦しかった。





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勇太「A、戻るぞ。」







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勇太が私の腕を再び握り、引っ張ろうとしたが


佐藤くんはそれを許さない。





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勝利「俺のだから。

触らないで。」






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佐藤くんは確かにこう言った。

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