白色尻尾を桃色に

◎ ページ13

sh「なん、で……」

kn「なんでって…そんなの、決まってるじゃん…

俺が、シャケのこと好きだから」


そういうきんときは最っ高にかっこよくて、呼吸を止めてしまいそうだった


kn「…ねえ、シャークん。俺、ずっとシャケのこと好きなんだ。小さい頃から、ずっっと」

やめてくれよ、くだらない希望を抱いてしまうから
もしかしたら、両思いなのかもしれないなんて思ってしまうから

涙が、溢れてしまうから


kn「…シャケは、俺のこと、嫌い…？」

sh「そんなわけっ…」

今、今言わなきゃいけない

ずっと、心の奥にあった気持ちを、言わなきゃ

今じゃないと、いけない気がするから


sh「…俺っ、きんときのことが好きだ。だから、付き合ってくださっ」

俺の言葉は、きんときが俺に抱きついてきたことによって遮られてしまった

kn「…もちろん。俺、もう絶対シャケのことはなさないから。絶対に」


あれ、おかしいな

悲しくなんてないのに、涙が流れてしまう


sh「…きんとき、大好き」

kn「俺もだよ、シャークん」


俺たちは少しの間見つめ合って、どちらからでもなく静かにキスをした

もちろん、ファーストキスだったし恥ずかしかったけど、それ以前にとても嬉しかった




次の日からも、きんときはみんなに喋りかけられたりしているけど、きんときはちゃんと笑顔だった


きんときは、俺と目が合うと必ず笑ってくれるし、話しかけに来てくれる

地味かもしれないけど、これでいい

終わらない(叶わない)と思っていた物語(恋)を、きんときが終わらせてくれた(叶えてくれた)から


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やっぱ純愛ですよね(^^)

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