81 Rose ページ32
・
「A」
『あ、健人先輩』
勝利くんのことで訳が分からず頭を悩ませて歩いていたら健人先輩がこちらへやってきた。
健「ぼっちにされたんだって？(笑)」
『そこまで広まってるんですか…』
健「まぁね だって…」
『だって？』
言いかけて終わろうとする健人先輩。
健「あんな感じだけどさ勝利はいいやつだから」
『はぁ、、』
健「あいつAおぶってここまで戻ってきたんだもん」
『えっ？！』
健「俺らもびっくりだよね(笑)
俺らがオリエンテーリングで歩いてたらさ、突然勝利がなんかに気づいて先に言っててとか行ってどっかいって
結局戻ってこなくて探そうとしたらAおんぶして帰ってくるんだから」
絶対女子にあんなことしないでしょ普通って笑い出す先輩。あれは夢じゃなかったんだ…
あの距離を？私をおぶって運んでくれたの？
健「勝利があんなことするなんて昔は信じられなかったね」
健「たぶん勝利怒ってるんじゃなくて勝手に動揺かなんかしてるだけだから、ほっといたら元に戻るよ」
さすが長年付き合いのある健人先輩。
ほっといたらって…
じゃあ私が何かして怒ってるわけではないってこと？
よかった…
「健人くん」
健「あ、勝利〜(笑)」
勝「なに話してるの、」
健「べっつにー？気になる？ねぇ気になる？」
勝「うるさい うざい健人くん」
健「ひっどいな〜(笑)
Aちゃんと話さなくていーのー？勝利くん？」
なんかすっごいからかってますけど健人先輩…
そのことに勝利くんの眉間にすごくシワがよっていて
こわいこわいこわい
勝「は、こんなやつと話すことない」
諦めたのかスタスタとまた歩いていってしまった勝利くん。結構今の傷ついたんだけどな…
健「絶対今の本音じゃないから大丈夫だよ」
私の心を読んだようにウインクしてくる先輩。
生徒会長なんか鋭いんだよな…
『でも今日の朝も冷たかったし…嫌われてますよきっと(笑)』
健「…んー、違うんだけどなー(笑)」
ここまで連れてくるのもきっと大変だったし
めんどくさいかったと思う
しかも勝利くんだし、女子嫌いだし
私と話すのも冷たいしからかうし嫌なやつだし
そう思うのに
なのになんで
傷ついて
こんなにも胸が苦しいの…？
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1032人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
#Kento ※同担頑固拒否 - 更新ありがとうございます！嬉しいです(*'∀'*)そして更新頑張ってください！応援しています☆ (2019年9月26日 21時) (
レス) id: 367f723e61 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 更新して頂き大変嬉しいです（ ; ; ）！！ (2019年9月26日 0時) (レス) id: 412dd6d98e (このIDを非表示/違反報告)
さくら - 更新ありがとうございます。続きが読めて嬉しいです。 (2019年9月22日 21時) (レス) id: 206be9d177 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむ(プロフ) - 待ってました！！このお話が大好きで続きが気になってたので、更新してくれて嬉しいです (2019年9月22日 21時) (レス) id: dc5d1267cf (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 面白いです！続き楽しみにしてます＼|*≧Д≦|>ヒロインちゃん気持ち気付いておおおお！ってなってます笑 (2019年8月14日 12時) (レス) id: 84713c49a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ウォル。 | 作成日時：2017年3月5日 12時
