.-*j.t ページ36
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『もしかしてさ、
大我って、私の事好きだったり、、する…？』
理解したくなかったのか、えらく遅いスピードで耳に入ってきたこの言葉に
｢……………ぇ｣
少し間隔をあけて
そんな小さな声しか出せないでいると
『なんちゃって、そんな訳ないよね。分かってる。わかってるよ』
繋いでいた手を離してAは笑いながら強くゴシゴシ目元を擦る
｢何笑ってんの｣
そんな擦ったら赤くなるよってその手を止めると
『大我のなりたい私ってどんな私かな。
…きっとこんな弱くて泣いてるような私では無いんだろうし、フリルやレースを羨ましく見てるような私でもないんだろうな』
とうとうこうも言い出して。
俺の唇を合わせてその口を止めると
『…そうメソメソ言い続けてはや300年』
｢それは普通に計算ミス｣
こんな状況でも笑いに変えようとするAを軽く小突く。
するとそんな俺に安心したような顔をして
『私になりたいは、恋じゃないね』
俺の肩に頭を乗せて、分かってたけどさぁって
グングン負荷をかけてくるから
俺の肩がだんだん45度になっていく。
｢そろそろ外れんぞ｣
『あははごめんごめん』
よしよしなんて俺の肩を撫でたAは
『……あー、なんか１回風邪ひくと頭冴えるのかな？
現実を冷静に俯瞰できるね？
大我の言葉は恋じゃない！師弟間の愛に近いね
いや、ちょっと違うけど
ま、かっこいい私の弟子である大我から
あんな言葉を聞けた私は至上に喜ぶべきだね』
ね!…よしっ、ってもうこの話題を終わらせようとする雰囲気とともにソファーから立ち上がって
俺に立てとでも言わんばかりに
繋いでいる手をグイグイ引っ張るから
『…っお』
それを逆手にとって、逆に俺の胸の方へAを引っ張って収める。
｢…俺の事まとめて全部あげるから｣
なんでこんな言葉が不意にすぐに出てくるのか、
Aといるとそんなことが多くて俺が驚くくらいなんだけど。
｢これは愛だし、恋だから。
俺の全部あげたいのAに｣
普段なら、こんなキザな言葉には簡単にキュンとしてくれなくて、いらなーいって君は笑うんだろう。
そんなふうに想像できる君も好きだけど
『えぇ』
今日だけは例外で
俺の言葉にまた泣きそうになりながら
『良いよ、1人でへーきだから』
首に巻きつく腕を背中に置き直すAも俺は好きだよ。
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れんり。(プロフ) - おふみさん» 完結まで見届けていただき、感謝です！ありがとうございます。コメント、とても嬉しかったです！他の作品も更新してまいりますので、よろしければ是非お願いします…! (2022年6月29日 9時) (
レス) id: db3fe19996 (このIDを非表示/違反報告)
おふみ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！毎回更新されるのを楽しみにしていました。まるでドラマを見ているようでした！色々読んでいた中で1番好きな作品だったので終わってしまって寂しいですが最後まで楽しませて頂きました。ありがとうございました！これからも楽しみにしています✨ (2022年6月28日 1時) (レス) @page49 id: 5478366d4d (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - 散葉さん» 初めまして、ご愛読ありがとうございます。楽しんで頂けている声を聞けて、とても嬉しいです。期待に応えられるように更新頑張ります! (2022年2月27日 17時) (レス) @page35 id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
散葉(プロフ) - はじめまして！言葉選びがとても上手で登場人物全員に同情してしまって苦しいです（ ; ; ）続きとても楽しみにしております！毎日寒いのでお体に気をつけて、無理せず頑張ってください(TT) (2022年2月22日 1時) (レス) @page33 id: fcae4f07e7 (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - おふみさん» 贅沢なお言葉を沢山ありがとうございます。ご期待に添えるように更新頑張ります! (2022年1月16日 13時) (レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年12月4日 11時
