.-*j.t ページ29
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｢きょものあの言葉は、愛とも言うけどさ…んー、
上手く言えないけど、、
なんか、深い恋って言葉が合うと思った｣
手を洗い終えて、食器も適当に洗い始めながら
そう言うと北斗が考える顔をするから
｢…好きなだけじゃ上手くいかないことがある｣
｢ん?｣
｢これね、Aが前に言ってたんだけど。
こういう時にも使えるなって今思ってるわ｣
そう自嘲気味に言って
｢Aがこの話知らなくて良かった、嬉しいと思ってる。安心してる
ずるいな、俺｣
洗い終わった皿をどんどん北斗に渡していくと
｢俺、いいと思うんだけど｣
手を止めて皿をシンクに置いた北斗は
｢本人がそれを恋じゃないって思ってんなら、
それを言わないのはズルでもなんでもなくてさ
ただ普通に、何も無いのと一緒だ思うよ｣
そう、何故か
俺の肩を持ってくれるような発言をくれた。
｢何言っちゃってんの。俺に情が湧いた？｣
｢情なんて全員にあるよ
樹にも大我にもAにも。｣
｢ならそこは、長い付き合いの方の肩を持つんじゃない？｣
｢まぁたしかにさっきの大我の話、
ただの恋じゃなくて深い感じはしたけどさ。
だからってどうも思わなかった｣
｢えぇ北斗って割とドライ？｣
｢…。そうじゃなくてさ。
昔からね、Aを見る大我の目が
愛おしいものを見るような、神々しいものを見るようなのを感じてはいた。
だけど、Aを選ばなかったのは大我だし、Aを少しずつ長く蝕んでるのも大我。
何回も何回も泣いて、その度強くなろうって
見せかけの棘をつけてきたAの全部。
俺は見てきたから｣
北斗はたまに直接的な表現を避けた発言をするから、よく分からない時がある。
今だって、何が言いたいのか、俺に何を伝えたいのか全然わっかんなくて
｢…え？だからどういうこと？｣
俺が聞き返すと｢もういいよ、何でもない｣って言う時もあるんだけど
今日は違うみたいで。
｢俺はね、あいつはヒロインぽくないけど、愛されるべき子だと思ってる。
結局選ばれないなんて嘆いて
素直じゃなくなっていくあの子を選んで受け止めて
こんなにも愛してくれる人が隣にいてるなら、俺は
Aにとってそれはとても幸せな事だと思うから｣
だから俺は樹の肩を持つんだよ、
今度は分かりやす過ぎるくらいストレートにそう言うと俺の方を見て笑った
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れんり。(プロフ) - おふみさん» 完結まで見届けていただき、感謝です！ありがとうございます。コメント、とても嬉しかったです！他の作品も更新してまいりますので、よろしければ是非お願いします…! (2022年6月29日 9時) (
レス) id: db3fe19996 (このIDを非表示/違反報告)
おふみ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！毎回更新されるのを楽しみにしていました。まるでドラマを見ているようでした！色々読んでいた中で1番好きな作品だったので終わってしまって寂しいですが最後まで楽しませて頂きました。ありがとうございました！これからも楽しみにしています✨ (2022年6月28日 1時) (レス) @page49 id: 5478366d4d (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - 散葉さん» 初めまして、ご愛読ありがとうございます。楽しんで頂けている声を聞けて、とても嬉しいです。期待に応えられるように更新頑張ります! (2022年2月27日 17時) (レス) @page35 id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
散葉(プロフ) - はじめまして！言葉選びがとても上手で登場人物全員に同情してしまって苦しいです（ ; ; ）続きとても楽しみにしております！毎日寒いのでお体に気をつけて、無理せず頑張ってください(TT) (2022年2月22日 1時) (レス) @page33 id: fcae4f07e7 (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - おふみさん» 贅沢なお言葉を沢山ありがとうございます。ご期待に添えるように更新頑張ります! (2022年1月16日 13時) (レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年12月4日 11時
