ヒロインになれない憐憫 ページ3
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『可愛い彼女さんだった、お似合いだった。
性格も良さげだった。…めっちゃいい子だほんと』
｢…そろそろやめる？聞いてるこっちが悲しいわ｣
１時間ほど前に食事会を終えて、北斗の家で二次会もどき。
｢絶対にいや｣って滅多に北斗ん家で二次会はしないのに
｢見るに堪えない｣
私がよっぽど可哀想だったようで北斗から誘ってくれた。
『可愛い女の子！って感じ
なるほどあーゆ子がタイプか』
｢真逆だね｣
『赤マットリップしてる時点で論外』
｢Aはそれが似合うんじゃん｣
Aみたいな化粧や服装なかなか似合う人いないよって
慰めてるんだか何だか。
『大我の顔みた？』
｢そりゃ｣
『悲しくなる位優しい顔してたね』
｢そ？｣
『…今まで見たことなかったなぁ』
-
大我とは、高校の2年の始業式で出会った。
｢1人だ｣
『ね』
北斗と今日は学食やめようって教室で昼食をとることにして、ふと教室の窓側を見ると、男の子がイヤフォンをつけて当たり前のように1人でご飯を食べていて
『ねぇねぇ』
｢…え、なに｣
私から話しかけた
『一緒にご飯食べない?』
｢いいよそういうの｣
心底嫌そうな顔でイヤフォンをつけようとした彼に
『京本くんのお弁当ちょー美味しそう
一人で食べるの勿体ないじゃん』
イヤフォンを取上げてまで無理やり話しかけると
｢…名前知ってるんだね｣
驚いたように、視線を上げて初めて見たその顔は、長い黒色の前髪が眼鏡にも目にもかかった自信なさげな顔だった。
今では笑い話の京本根暗大我。
…そんな大我が彼女か。
『北斗がオシャレになれ垢抜けろって服屋紹介したりするから』
｢美容院連れて行ってたのは誰？｣
『…2人で素材はいいんだからって連れ回したから』
｢後悔、してるの｣
『全然してないよ』
始業式の日から、
大我は私を｢憧れの人だ｣と言ってくれる
強くて優しくてかっこいいって目を輝かせて。
｢はぁ、Aらしいね｣
『ね、嫌になる』
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れんり。(プロフ) - おふみさん» 完結まで見届けていただき、感謝です！ありがとうございます。コメント、とても嬉しかったです！他の作品も更新してまいりますので、よろしければ是非お願いします…! (2022年6月29日 9時) (
レス) id: db3fe19996 (このIDを非表示/違反報告)
おふみ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！毎回更新されるのを楽しみにしていました。まるでドラマを見ているようでした！色々読んでいた中で1番好きな作品だったので終わってしまって寂しいですが最後まで楽しませて頂きました。ありがとうございました！これからも楽しみにしています✨ (2022年6月28日 1時) (レス) @page49 id: 5478366d4d (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - 散葉さん» 初めまして、ご愛読ありがとうございます。楽しんで頂けている声を聞けて、とても嬉しいです。期待に応えられるように更新頑張ります! (2022年2月27日 17時) (レス) @page35 id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
散葉(プロフ) - はじめまして！言葉選びがとても上手で登場人物全員に同情してしまって苦しいです（ ; ; ）続きとても楽しみにしております！毎日寒いのでお体に気をつけて、無理せず頑張ってください(TT) (2022年2月22日 1時) (レス) @page33 id: fcae4f07e7 (このIDを非表示/違反報告)
れんり。(プロフ) - おふみさん» 贅沢なお言葉を沢山ありがとうございます。ご期待に添えるように更新頑張ります! (2022年1月16日 13時) (レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年12月4日 11時
